275号線にある、蕎麦の産地「幌加内町」は、昔仕事でよく通ったことがあり、時期になると蕎麦の花が畑一面まっ白に咲いていてキレイだった。その幌加内にある蕎麦屋で、幌加内蕎麦を食べたこともあった。しかし、当時は蕎麦の味はよく分からず、とりたてて美味いと思ったことはなく、食べたいと思うようになったのは、ここ最近のことだ。
ただ、今まで唯一、美味いと思って食べた蕎麦がある。それは、音威子府駅の中にある立ち食いの店や道の駅で食べた「音威子府(おといねっぷ)蕎麦」だ。麺が黒くて太く、コシが強く、そして、それに負けないタレのバランスが良くて美味かった。
音威子府の道の駅でも食べることができて、最初に食べたときは美味しかったが、2年ほど経ってからまた食べに行ったら、蕎麦のタレが前より薄味で味も変わっていた。麺にタレが負けていて、美味しくなかった。女房も「前は美味しかったのにねえ」と言っていた。
まだ、音威子府駅中の立食い蕎麦は、やっているのだろうかと思っていたら、友人が「数年前に、あそこの店主が亡くなったそうだ」と教えてくれた。北海道の新聞に掲載されていたそうで、みんなから愛されていた蕎麦屋だったのだろう。もう、やっていないのかもしれない。
調べてみたら、音威子府の「畠山製麺所」で音威子府蕎麦の製造をしていて、そこを手伝っているマスターが「一路食堂」という店をやっていて、ここで音威子府蕎麦を食べれるようだ。通販もやっている。いつか、食べに行ってみたい。
画像は、「一路食堂」のホームページ(http://kuroisoba.com/)から拝借した「もりそば」。こんなに黒い!