オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「オジサンの老化と劣化」

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今年で65歳になるが、気持ちはまだまだ若いつもりなので、自分が高齢者になったという自覚がなかなか持てないでいる。まだ、30代くらいの気持ちだろうか。しかし、人間の体の各パーツの寿命は50年と言われていて、自分の体もそれから15年も経つので、色々なパーツが錆びついて劣化して来ているのを感じる。

まず上の方から行くと、頭髪は天然パーマだが、髪の毛が多くて太く、そして硬かったようで、若い頃は馴染みの床屋さんに「ハサミの刃が、ボロボロになる」と、よく文句を言われた。別の床屋さんでは「髪の毛が多いのは、スケベなんだよ」と、耳元でささやかれたこともあった。その髪の毛が、今は細くなり、頭の上の方は地肌がかなり見えるようになった。

次に眉毛の両端の毛が伸びて、垂れ下がって来るので、頻繁に切っている。これは、いかにも年寄りに見えるのでイヤだ。それと目だが、元々、飛蚊症だったが、段々とひどくなり、それで頻繁に目をこすったりしている。自分の母親が高齢になった時に、同じことをよく言っていた。それと、乱視も強くなって来たのか、近くのものが二重にダブって見づらくなった。

後は下半身の劣化だ。かつての魔物は小便だけの用途になり、しかも急に尿意を催すようになって漏らす寸前まで行き、少しだがパンツに染みる時がある。不思議だが、台所や洗面所で水道の水をジャーと流すと、突然小便をしたくなる。我慢できなくなって、トイレに直行する。外で小便をしたら、ズボンのチャックの辺りがよく濡れているのは、キレが悪くなったせいだろう。

それとオナラだが、以前からガスが溜まりやすい体質で、昔からかなり出るほうだったが、最近は更にひどくなって来て、買い物などで出かけている時に危ないなあということがよくある。制御が段々効かなくなっている。外出したときは、かなり注意して肛門を締めている。

それでも、歩いていて勝手に出てしまう時があり、当初は焦って周りを見渡していたが、今はそんなことをするとかえって自分だと分かってしまうので、振り返りもしないで平然と歩き続けている。堂々としていると、自分だと思われないのではないかと思っているが、正直、もうどうでもいい。

最近、大便をした後でも、まだ肛門の辺りに何か挟まっているような感覚の時がある。出しきれなかった分が、まだ出口辺りに残っているのかという気もするが、その内にその感覚も無くなってくるので、また引っ込むのかもしれない。これが、パンツを汚すようなことになったら大変だ。以前、放屁をしようと思ったら中身が出て、パンツを汚したことも何度かあった。

友人のU氏がある時、「俺の親父が、外で大便を漏らすようになった」と言う。それで自分が「俺も何度かある」と言うと、U氏はあきれて「俺の親父は94歳だぞ」と言う。自分とU氏は同年齢だが、「お前はもう、94歳と同じように大便を漏らしているのか?」ということか。後で思い出して笑った。