オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「医者を選ぶのも、寿命のうち」

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今回の歯科医が新しい建物に移る前は、治療方法の希望を書く用紙を一番最初の診療前に書かせたので、これが本当だと感心していた。更に、治療する前や治療の途中でも治療の説明を詳しくしてくれたので、信頼できると思ってずっと通っていた。しかし、新しい建物を建てて移って来てからは、前述の用紙に書かせることも一切なくなり、建物の費用を回収するためなのか、まったく違う歯科医になってしまった。

歯科医だけではなく、普通の医者でもそういうことはあって、もう10年くらい前になるが、糖尿病と高血圧の治療で、市内に新しくできた個人病院に通っていたときのことだ。先生は40代くらいの活気あふれる人で、元は大きな病院に勤めていたらしい。

この先生は最初は対応も良くて、話もよく聴いてくれるいい先生だったが、1年くらい通っていても、高い血圧が一向に下がらず、それどころか少しずつ上がっていった。薬の量がどんどん増えて行き、かなりの量になったので不安になっていた。

この先生は、「どこも何ともないですか?」と診察のときに必ず聴くので、少しでも「ちょっと風邪気味で」とか「足が少し痛くて」とか言うと、間髪入れずに「それでは、薬を出しておきましょう!」と言って、すぐ処方箋を書くので、毎回、薬が増えて行き、大きな袋2つくらいの膨大な量になって行った。

それで、段々と「この先生には、どこが痛いとか、うっかり言えないな」と思うようになった。そして或る時、先生に「これから運動とかして頑張れば、薬の量も減らしたり出来るんでしょうか?」と、当たり前のことを聴いた。すると、先生の顔色が急に変わって、「そんなことを考えたらダメですよ!きちんと薬を飲まないと!」と怒り出したので、驚いてしまった。誰も、薬を飲まないと言っている訳ではない。

そのときから、先生に対して不信感を持つようになった。そして、この病院に隣接する院外薬局で薬をもらっていたが、そこで働いているオーナーが、この先生の兄弟だということを知った。この院外薬局では一度、薬の量を間違えて出され、それに自分が気づいたが、この間違えた量がかなりの量で、もしそのまま飲んでいたら大変なことになっていた。そんなことは、今まで初めての事だった。

そんなこともあり、この病院の先生は兄弟の院外薬局に少しでも儲けさせるために、ドンドン薬を出しているのではないかと思うようにもなって、この病院に行くのをやめた。その後に、札幌市内の大きな病院に行くと、案の定、重複していて意味がないと言われて、薬を大幅に減らされて半分になった。まったく、ひどいもんだと思った。

しかし、血圧は相変わらず高いままで変わらなかった。そのときに、NHKテレビの「ためしてガッテン!」を観ていたら、「薬をいくら飲んでも血圧が下がらない人は、副腎から出る過剰なホルモンの量が原因の場合がある」と言っていたので、その検査をやってもらったら、やはりそれだった。

それから、その薬を毎朝2錠飲んだだけで、すぐ血圧が劇的に下がり正常値になった。薬も大幅に減った。それから10年近く、現在も正常値のままだ。そんなことがあったので、医者を選ぶのも大切だし、自分で色々と調べることも大切だと思うようになった。今回の歯科医にしても、同じことだと実感している。