オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「歯医者の恐怖の麻酔」

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約3週間くらい前から右側の上の前歯が痛み出し、物を食べると染みて痛んで辛いので、いつもの歯医者に行くことにした。最初に痛む歯の箇所のレントゲンを撮ったが、やはり神経が悪いようだった。ただ、その箇所は、自分の歯ではなくてブリッジというのをしている箇所だったので、そのブリッジを外してプラスチック製のを替わりに作り、それを毎回外して治療している。プスチックの代替品は、3,300円だった。

歯医者に行って昔から恐怖なのは、あのいきなり「ブスッ!」と麻酔の注射針を歯茎に刺すやつだ。「ブスッ!」、「うわー!」、「ジワー」と、麻酔が広がって効いていくのだが、あの最初の針を刺す痛みがひどくて、治療イスから飛び上がりそうになる。その瞬間、心臓がバクバクして、心臓が悪い人は大変なことになるんじゃないかと、いつも思っていた。涙目になって、「いきなり、ひどいじゃないですか~!」と言いたくなる。

それで、今は最初に先生に「麻酔をやるんですか?」と聴き、「あれが、ひどい苦手なんですよねえ」と言うようにしている。すると「それでは、最初に脱脂綿に染みらせた麻酔を、患部に十分に染みらせてからやりますね」と言って、歯茎をかなり麻痺させてから、麻酔針でブスッとじゃなくて、少しずつチクチクと刺していくので、ほとんど痛みを感じない。

そういえば、以前もそれでやってくれたことを思い出し、今回もそれでやってくれたようで、先生に「あれ?もう麻酔したんですか?」と聴くと、「はい」と言うので、「全然、痛くなかったです」と言ったら、先生も「そうですか。良かったです」と言った。しかし、皆はあの「ブスッ!」が恐怖じゃないのだろうか? 俺だけなのか、こんなに恐れているのは。

その翌日もこの歯医者に行って、今度は違う中年の男の先生だったが、この人も同じように麻酔をして、やはり全然痛くなかったので、最近の歯医者の麻酔はこういう風になったのだろう。普通の注射針だって、痛くないように改良されていて、これだけ科学も医学も進歩しているのだから、あんな「ブスッ!」といきなり歯茎に注射針を刺す、ひどい麻酔の方法をやり続けるわけがない。

これで、あの恐怖がなくなったと思うとホッとした。しかし、他の歯医者もそうだとは限らないので、油断はできない。歯医者に限らず普通の病院でも、痛くない検査や治療はとにかく大切なことだ。もう少し、患者側に立った検査や治療が望ましいと思うことがよくある。重病になるほど、検査も苦しくて辛いのが多く、「死んだ方がマシだ」という声もよく聞いた。それから比べたら、歯茎の「ブスッ!」くらいで文句を言っちゃ、いかんと思うのだが。