オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「メガネは、長~い友達」

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中学生の頃から目が悪くなったが、その頃は田舎にいたので、旭川の有名な「富士メガネ」に親に連れていかれて、メガネを作ってもらった。それ以来、ずっと「富士メガネ」御用達だったが、去年、価格が安いメガネスーパー店のことをテレビの特集でやっていたのを観て、その店が新さっぽろにあったので行って、試しに作ってみた。

ところが、まず買って1週間くらい経ってからだが、風呂に入っていてメガネを外したりしていたら、突然、片側のレンズが外れた。幸い、レンズ枠を留めている極小のビスが外れていなかったので助かった。後でビスを締め直したが、また少し経ってからも外れた。

今まで、メガネのレンズが外れたことなど、一度もなかった。後日、その店に行って事情を話すと、極小のビスをもっと大きなビスに替えたということで、それから当分は大丈夫だった。そして今年4月、仕事中に運んでいた段ボール箱がメガネにぶつかって、メガネが外れそうになり、捻じれてしまった。

事務所に戻ってから捻じりを直していたら、レンズが突然ポロっと床に落ちた。焦って、レンズを拾って極小のビスがないのに気づいて探したら、見つかった。それで、レンズをメガネの枠に入れてビスを締めようと思い、一緒に居た所長に小さなドライバーを借りてやってみたが、ビスが小さ過ぎて上手く行かない。

すると、所長が「俺に貸して」と言って触り始めたので、大丈夫かなあと不安になった。所長はあまり器用そうに見えなかったので、かえってビスをなくされでもしたら困るなあと思っていたら、なんと所長は瞬時にビスを締めて直した。

あまりの手際の良さに驚いて感心した。「すごいですね。あっという間に直っちゃった」と自分が言うと、所長は以前はカメラの仕事をやっていたことがあり、こんな微細な修理を何度も手掛けていたという。疑ってごめんなさい。<(_ _)>

後日、またそのメガネ店に行き、ビスの部分とねじれの調整をお願いした。すると、女性だったが、しばらくしてからメガネを持って来て、自分にかけさせて調整するのかと思ったら、「ハイ!できました。ありがとうございました!」とメガネを自分に渡して頭を下げるので、「え!」と思ったが、黙ってそのまま帰って来た。

案の定、メガネ自体はネジもきちんと締めて、ねじれも直したようだが、かける本人の顔に合わせていないので、フィット感がほどんどない。耳の位置が、左右対称でない人がほとんどのはずなので、当然、最期はメガネがフィットするように調整が必要になる。それが、当たり前だと思っていた。

自分でねじったりして調整をやってみようとするが、これがなかなか上手く行かず、かえっておかしくなったりする。富士メガネでは、何度も何度もメガネをかけさせて、正面からバランスを確認して調整していた。 

ということで、多少価格は高いが、一度もレンズが外れたことはなく、なにかでメガネ枠がねじれたときも、近くにある富士メガネに持って行けば、買ってから何年経っていようが、嫌な顔一つせず、すぐ調整してくれる。鼻当てやネジなどのパーツが古くなっていたら交換してくれて、洗浄してキレイにしてくれる。メガネがリフレッシュする。すべて無料だ。

やっぱり、こういうアフターやサポートを考えると、どうなんだろうかと思う。今回は富士メガネを宣伝しているように思われるかもしれないが、決して富士メガネの回し者ではない。メガネは、長~い友達というか相棒で、もう50年もかけている。