オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「なんじゃ?この髪型は」

f:id:yoisyotto:20200516062352j:plain

昨日、久しぶりに馴染みの床屋に行った。床屋といっても、チェーン店の床屋だ。席が6席くらいあって、理容師さんも4~5人はいる。ここは、早くて安いのでいいのだが、毎回どの理容師さんに当たるか分からず、もちろん指名などできない。だから、人によって毎回、髪型も少しずつ違ってくる。自分は40代くらいの女性の理容師さんが一番気に入っていて、上手だなあと思っているが、そのときにいても、滅多に自分に上手く当たることはない。

毎回、「刈り上げ」という髪型にしているが、この髪型だとサッパリして気持ちいいので、ここ1年くらいはこればかりだが、「どんな風にしますか?」と聞かれたときに、この「刈り上げ」という言葉がすぐ思いつかないことがある。今回もすぐ思いつかず、確かこれだと思ったのを言って、お願いした。担当は30代くらいの男性だったが、最初からいきなりドライヤーをかけたりして、なにかいつもの手順と違う。

そして、段々と出来上がってきたときに、鏡に映る自分の頭を見てみると「なんだ、こりゃあ!」というくらい、いつもと違う髪型になっていた。すごく不安になったが、もう、まな板の鯉状態なのであきらめた。最後にシャンプーをして、ドライヤーで乾かしてもらって終わったが、鏡の中の自分の髪形を見て「今までで、一番ひどい出来だなあ」と愕然とした。ただ、なんとなくどこかで見たような髪型だった。

清算しようとしてレジに向かった時に、「あれ?俺、“刈り上げ”じゃなくて、“角刈り”にしてくれと言ったのか?」と、突然気づいた。まさしく、角刈りそのものだった。「そうか、見たことがあったと思ったのは、西部警察の渡哲也の髪型か!」と車に乗ってから思い出して、急におかしくなって吹き出した。まあ、初めての角刈りもいいだろうと気を取り直した。 

ところで、この理容師の男性はもちろんマスクをしていたが、たまに陰でコンコンと咳をしていて、話すと声がかすれていた。客に「いらっしゃいませ」、「ありがとうございました」と小さい声で言っていたが、やはり声がかすれてた。だから、自分もほとんど話をしなかった。これを恐れて、今まで我慢して床屋に来なかったのになあと思ったが、仕方がない。理容師とは至近距離で接するので、気になって仕方がなかった。ということで、今回の整髪は少々あわただしかった。