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還暦過ぎたオジさんのあれこれ

「愛犬“キートン”との出会い」

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キートンが亡くなってから、6年経つ。結婚してから犬を飼おうとは、それまで一度も考えたことがなかったが当時、子供達が小学校の高学年になっていて、「我が家には、何かうるおいが足りないなあ」と夜寝ながら考えていたら、「そうだ!犬を飼おう」と突然ひらめいた。すぐ起きて、女房にそのことを話して飼うことになった。そして、「どんな犬種を飼うのか、どの犬にするのかは全部、子供達に決めさせよう!」と自分が言い、女房も「うん!それがいいね」ということになった。

翌日、本屋に家族みんなで行き、色んな犬種の本を女房や子供達と読んでいたら、自分がすごく気に入った犬がいて、どうしてもこれが欲しいと思ったのが、コーギーだった。それで、どうしてもこの犬にしたくて、「これにしょう!これでなきゃ、飼わない!」と言った。女房は「えー、決めたの?」とあきれていたが、「実は、私も前からコマーシャルで見て、すごく可愛いと思っていた」と言うので、すんなりとそれに決めた。ということで、犬種は自分が決めた。

そして、2000年の1月29日に、札幌市内の3件のペットショップに、家族みんなで行って買うことになった。ただ、その前に、女房が自分と子供達に「いいかい!すぐ決めたら、絶対にダメなんだからね!すぐ、“これがいい~!”なんて言ったらダメだからね!3件全部まわって、一通りすべて見てから、冷静にどれが良いか決めるんだよ!衝動買いは、絶対にダメだからね!」と何度も何度もうるさいくらい念を押した。

そして、1件目のペットショップで各自それぞれが色んな犬を見ていたら、1匹のコーギーがその中に居た。少し見ていて、さてソロソロ次の店に行こうかと思っていたら、女房が走って来て「買われちゃう~!あのコーギーが買われちゃう~!」と泣きそうな顔をして言う。どうしたんだと聴いたら、「早く買わないと、あのコーギーがあそこの人達に買われちゃう~!買われる前に、先に買っちゃお~!」と言う。「エー!まだ一件目だけど」と言うと、「だって、あれがいい~!あれが!」と言う。 

そのコーギーを見ると少しアチャ目なので、「いいのか?」と女房に聴いても、「それでも、このコーギーがいい~!これがいい~!」と何度も言うので、とうとう買うことにした。子供達に「決めるんだってよ。1件目で決めちゃうんだってよ」と言うと、「まだ、見るんじゃなかったの?」とあきれていた。ということで犬種も、どの犬にするのかを決めたのも、我々夫婦だった。子供達は一切、決めなかった。

それから、次男坊は家でよく「買われちゃう~!買われちゃう~!」と女房のモノマネをしていた。確かに、自分や子供達には、絶対にすぐ決めてはいけないと、あれほどうるさく言っていたのに、いったいどうなったのかと自分も子供達も狐に化かされたような気持だった。女房に後で、「あんなに、俺達にうるさく言っていたのになあ」と言うと、「だけど、それでキートンに出会うことができたんだから、良かったでしょ」と言う。成るほど、そういう考え方もあるなと思った。

今思うと商品の様で嫌だなあと思ってしまうが、キートンは税込価格で十数万円だった。「国際公認血統証明書」というのが付いていて、犬種は「ウォルシュ・コーギー・ペンブローク」となっていて、オスだ。女房はだいぶん後になってから、「本当は、捨てられた犬を引き取っている施設から、もらって来た方が良かったんだね」とよく言っていたが、当時はそんな知識などまったくなかった。いずれにせよ、縁があってキートンとめぐり合うことができた。