オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「胆石の手術」

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今までに手術をしたのは、小学生の時の盲腸の手術と2012年の胆石の手術、そしてその翌年の左腱板断裂の手術の3回だ。胆石の手術の時は手術前が大変で、左腱板断裂の手術の時は手術後が大変だった。今回は胆石の手術について書くが、夜中になると腹がまず痛み出し、次に段々と背中に激痛が走り、ひどい痛みで我慢出来なくなり、救急車で2度も市内の病院に運んでもらった。いずれの時も、原因が分からないということだった。

2度目に救急車で運ばれて入院した時は、翌日にすぐ痛みが無くなったので、もう少し入院しなければダメだという病院を振り切って退院したが、その翌日にまたひどい痛みに襲われ、再度病院に入院出来ないかと聴いたら、一 度断って退院したのでダメだと断られた。当然だ。それで仕方なく急遽、今まで大腸と胃の検査を何度かやっていた札幌白石区の病院に、女房の運転する車で行った。

ずっとひどい痛みが続いていたので、予備の診察台に横になって簡単な検査をして待っていたら、担当医が「 今までの検査では原因は分からないが、ただ、以前から胆石が有るのは分かっていて、原因としてはそれしか考えられないが、手術をしてみますか?」と言うので、もう何でもやってくれと思って、すぐ承諾した。

そして、それから2日間はその病院で手術のための準備ということで入院していたが、痛みがずっとおさまらず、飲み薬や注射や座薬など色々な痛み止めをやってくれたが効かなくて、ベッドに横になるとさらに痛みがひどくなるので、夜もずっとベッドに座ってテーブルにもたれかかっていた。

寝ようとするが痛みで寝られず、夜中に看護師さんに痛み止めを強くしてもらえないかと何度も頼んだ。担当医に相談してみると言って、色々な痛み止めをやってもらったがどれもダメだった。それで、痛いやら苦しいやらで、ほとんど2日間眠ることが出来ず、その内、訳の分からない幻覚を見たりした。後で聴いた話だが、痛み止めを使用範囲の限界まで使っていたそうで、胃がかなり荒れていたとも言われた。

入院してから、やっと3日目に手術になったが、集中治療室で色々な管が体に付いていて、ガッチリとベッドに固定されて寝ているところで目が覚めた。これも最初は良かったのだが、次第に体のあちこちが痛くなって、苦しくて大変だった。早く時間が経たないかと、目の前の壁にかかっていた時計ばかり見ていた。あまりにも体の節々が痛くて辛いので、「麻酔をかけれないのか?」と看護師に聴いたら、急にどこかが痛くなっても麻酔がかかっていたら分からないので危険だから、麻酔はかけられないと言われた。

退院は手術からなんと2日後で、腹腔鏡手術だったので驚くほど早かった。痛みは、手術後は嘘のようになくなった。やはり、痛みの原因は胆石だった。退院した後に、術後の経過を診てもらいに行ったが、その時に手術に立ち会ったという若い先生に「あなたの胆石はかなり大きいのが2つあり、それと胆嚢の内側に細かい石が散らばってビッシリ付着していて、もう少しで破裂するところだった。破裂したら大変で、非常に難しい手術だったけれど、手術を担当した先生が非常に優秀な先生でラッキーでしたね」と言われた。

危ないところだったのかと思った。その後の経過診察の時に、その優秀な先生と会ったので、お礼を何度も言った。市の病院に再度の入院を断られて、ついてないなあと思ったが、結局はこの手術を受けた病院に来て、優秀な先生に危機一髪のところを救ってもらって助かったのだから、逆に幸運だった。

それにしても、救急車に運ばれることになった、あのひどい激痛の原因を後で考えてみたら、その日の昼に菓子屋で中にクリームがたくさん入っていた シュークリームを食べたのが悪かったようだ。脂っぽい物を食べると、胆石は痛むそうだ。その前に救急車で運ばれた時も、そういえばそんな脂っぽい菓子を食べたような気がする。まさかそれが原因で、そんなことになるとは思ってもみなかった。胆石を取ってから、また同じ店でその大きなシュークリームを食べてみたが、今度は何ともなかった。