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還暦過ぎたオジさんのあれこれ

「NHKの“ファミリー・ヒストリー”」

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「ファミリー・ヒストリー」の面白かったゲストの時の番組を、DVDにコピーして残している。「ファミリー・ヒストリー」はゲストにもよるが、ほとんど感動することばかりだ。この番組を観ていていつも思うのは、今自分がこうして居るのも両親や先祖が、色々な苦労を乗り越えて生きてきたからということだ。特に、大変な戦争を乗り越えて、生き抜いてきた苦労は想像もつかない。

今まで観た「ファミリー・ヒストリー」の中でも、特に記憶に残っているのは、「桂文枝(元、桂三枝)」がゲストの時で、小さい頃に父親が軍隊で病死して、遺骨がずっと行方不明になっていたが、この番組の調査で共同埋葬されていた父親の遺骨壺が見つかった。それと対面したときに、それまでずっと悲しみをこらえていた桂文枝が号泣したときは、こちらもやるせない気持ちでいっぱいになり、涙が止まらなかった。

元「はっぴいえんど」で、その後も「YMO」で活躍したミュージシャン「細野晴臣」がゲストのときは、祖父があのタイタニック号に乗っていた唯一の日本人で、しかも生存したことで汚名をずっと着せられていたことや、やはり同じYMOで活躍した「坂本龍一」がゲストのときは、父親が有名な編集者であり、数々の著名な作家の編集者だったが、坂本龍一との親子の葛藤などのエピソードもあって、非常に面白かった。その他にも、「北野武」や「財津和夫」など、まだまだ感動したのがあった。

ほとんどのゲストが、自分の両親や先祖の苦労を知って感謝し、涙する姿をみると感動する。自分が今こうしてここに居られるのも、その人達が苦労して生きてきたからで、自分1人で生きてこれたわけではないということを、改めて知らされる。自分の父も、学生だった戦時中に南洋の島に希望して移住するはずだったが、行く寸前に祖父が上京して来てそれを止めた。両親には内緒だったからだ。

そして、その数日後に父が乗るはずだった船が、島に行く途中で敵の潜水艦に撃沈され、全員が亡くなった。もし父がそのとき、その船に乗っていたら、自分はいなかったと思うと不思議な気持ちだ。父は行くのを止められた後は、悔しくて悲しくてずっと泣いて祖父を恨んだそうだ。しかし、その後に船が撃沈されて全員が亡くなった後、父は何を思ったのだろう。

その後、田舎で商店をやっていた実家に戻り、嫁をもらって独立して自分で商売を始め、その内、土建屋を始めた。3度も破産したらしい。そのときのことを、父はいつも笑って面白おかしく話していたが、決してつらかったとか、苦しかったとは言わなかった。その背景には、あの南洋行のときに「自分は一度は死んだ人間。生きているだけで、ありがたい」という気持ちがあったのかもしれない。父が亡くなる前に、そのときのことをもっと聞いていたら良かったと、今になって思う。ファミリーヒストリーを観ていると、色々なことを考えさせられる。