オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「再度、気功道場へ」 

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石狩市の気功道場に行ってから5年経った。2015年の12月に、苗穂の札幌厚生病院のすぐ向かいにあったビルの中で、気功の道場をやっていたので、何回か通った。指導員と受講生を合わせて、全部で約30名ほどで、長い準備運動が終わってから、1時間ほどの対気が始まる。

最初は、石狩の気功道場の時と同じで、何も起こらなかった。しかし、少人数で2組になって対気をやっているので、順番が回ってくるのが早い。対気する回数がかなり多くなるので、それにつれて次第に異変が起きてきた。

指導員が、対気をしていて自分を軽く腕で押すので、それに従って意識して後ろに下がって、後方3mほど後ろの壁に立ててあるマットに背中からぶつかっていく。それが、段々と回数を重ねていく内に、マット手前辺りから急激に加速して、勢いよくドーンと当るようになっていった。

この感覚が、「気をとらえた」ということなのかもしれないと思ったが、まだまだ半信半疑で、もしかしたら自分の後方への飛び方が上手くなったのかも、と思ったりした。そのうち、列に並んで待っている間に、両手が温かくなってむくんできた感じがして、指先も少しピリピリとした感覚があったので、両方の手のひらを見てみると、まだら模様になって赤くなっていた。

家で気功をやっていたときにも、たまにこうなったので、気を少しとらえているのかなと思った。周りの人たちは、みんな自分よりもずっとベテランで、強い気を出しているはずなので、そのせいなのかもしれない。周りの人たちは、みんな3年以上もこの道場に通っていて、長い人は10年以上とか、中には30年間もやっているという人もいた。

2回目のときは、指導員やベテランの人達から「まだ2回目なのに、こんなに反応してすごい」と言われた。そして終わり頃になると、30年以上も気功をやっていて、この道場では一番気のパワーが強いと言われている、道場の副責任者の指導員から突然、「武術を何かやっておられたんですか?」と聞かれたので驚いた。

それで、「何もやっていません。ただ、この西野流呼吸法には昔から興味があって、今まで真似事はしていました」と答えたが、合気道などの武術をやっている人は、気をとらえるのが早いそうだ。通じるものがあるのだろう。しかし、自分のは少し嘘くさくて、照れ臭かった。

そうして初日の稽古が終わり、午後6時頃に家に着いて晩飯を食べてから、居間のソファに横になってテレビを見て30分ほどして、毎日朝晩やってるウォーキングマシーンで歩こうと思った。しかし、温泉に入った後のように体がクタクタになっていて、結局歩くのを止めてすぐ寝た。まったく激しい運動はしていないはずなのに、これほどグッタリするのかと思った。

そして、寝てからも体がホカホカと暖かいことに気づいた。これも気の影響なのかと思ったが、それこそ「気のせい?」なのかどうかは分からない。まあ、なにを言っても実際に体感した者でないと、信じられないだろう。 

その後、この苗穂の道場も閉鎖され、結局自分ひとりで家でやるしかなくなったが、生来の無精者なので長続きしない。ずっと続けると、体がポカポカしてきて、たった10回ほどの簡単な繰り返しでも、下着はびしょびしょになるくらい汗をかく。時間にして10分くらいだ。足の底から、気がずっと体の中を通って頭の上まで通って行くのが分かる。

自分は鼻炎で鼻がすぐ詰まるが、それが気功をやると鼻の辺りを気が通ると「キュルキュル」という音がして、鼻がスーッと抜けることがある。寝つきも寝起きも良くなる気がするし、精神的にも良さそうだ。ただ、なかなか億劫で続けられない。