オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「最近、麻雀にはまっている」

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自分の父は麻雀狂いで、「なんでも、賭けないと面白くない」と言って、賭け麻雀ばかりやっていた。もう時効だからいいだろうが、自分が小学生の頃、父は商売をやっていたので発注業者の人達と頻繁に接待麻雀をやっていた。それで、今日はいくら負けると言って札束を数え、ズボンの後ろのポケットに入れて出かけて行った。しかし、負ける金額がどうして分かるんだろうと、子供ながらに不思議だった。

接待麻雀は勝ってはいけないが、わざとらしく負けてもダメなので難しかったそうだ。一度、父がいつものように接待麻雀をしていたとき、いつの間にか発注業者の1人が父の後ろに座っていて、父の並べている牌を見ているのに気づかなかったそうだ。それで、いい牌が来たのにわざと捨てたら、その人が「なんで、その牌を捨てるんだ?」と後ろで言ったので、すごく焦ったが上手くごまかしたそうだ。

そういえば、そんな接待麻雀で勝たしてもらってばかりいた業者の人が、退職後に麻雀仲間と麻雀をしていたが、今までのように勝てないので「おかしい。俺もずいぶんと弱くなったもんだ」と周りの人に話したそうだ。すると、その話を人づてに聴いた、接待していた側の人が「まだ、分からんのか!」と言ったという話があった。

自分が学生のときに実家に帰ると、姉がよく家庭麻雀をやろうと言い、役や点数を数えれる父を誘って3人麻雀をよくやった。ほとんど父が勝つので、さすがに強いと感心していた。そうして、何度かやっているうちに、姉が「どうも、おかしい」と言い、「お父ちゃん、イカサマをやってる」と言って、姉がとぼけている父の右手を掴んで、握っていた手のひらを開いたら、麻雀パイが3個くらいボロボロと落ちた。

それにしても、家族麻雀で子供相手にイカサマをする父親がいるのだろうかと思ったが、父曰く「だって、お前達相手なら、こんなことでもしないと面白くないからよ」とのこと。父にしてみたら、役もよく分からず、点数を数えることもできないような、子供達の麻雀に付き合うのは、退屈で仕方がなかったのだろう。しかも、牌を取ってから捨てるまで、かなり時間がかかるので嫌になっていたのだ。

最近、パソコンで、ネットで無料の麻雀ゲームを始めてから、段々と面白くなって来て、役も数え方も少しずつ分かって来た。そんな姿を見て、父があの世から「何だ!今になって、やってるのか?」と笑って言っているようだ。父が生きているときに、何度もメンバーに入って一緒にやろうと誘われたが、その時はやる気がまったくしなくて、一度もやらなかった。いつか自分もあの世に逝ったら、父と今度はイカサマなしで対戦してみたい。