オジさん NOW

還暦過ぎたオジさんのあれこれ

「最近、麻雀にはまっている」

f:id:yoisyotto:20200329072556j:plain

自分の父は麻雀狂いで、「勝負は、賭けないと面白くない」と言って、賭け麻雀ばかりやっていた。もう時効だからいいだろうけど、自分が小学生の頃に父は商売をやっていたので、発注業者の人達と頻繁に接待麻雀をやっていたが、今日は幾ら負けると言って、札束を数えてズボンの後ろのポケットに入れて出かけて行った。しかし、負ける金額がどうして分かるんだと、子供ながらに不思議だった。勝ってはいけないが、わざとらしく負けてもダメなので、結構難しかったそうだ。

一度、父が接待麻雀をしていたときに、いつの間にか発注業者の1人が父の後ろに座っていて、父の並べている牌を見ているのに気づかなかったそうだ。それで、本当はいい牌が来たのにわざと捨てたら、その人が「なんで、その牌を捨てるんだ!」と後ろで言ったので、すごく焦ったと言っていた。上手くごまかしたそうだが、気をつけないとなあと言っていた。

そういえば、そんな接待麻雀で勝たされてばかりいた業者の人が、退職後に普通の人達と麻雀をしていて、今までのように勝てないので「おかしい。俺もずいぶんと弱くなったもんだ」と周りの人に話したそうだ。すると、その話を人づてに聴いた、接待していた側の人が「まだ、分からんのか!」と言ったという、話があった。

自分が学生のときに実家に帰ると、姉がよく家庭麻雀をやろうと言って、役や点数を数えれる父を誘って、3人麻雀をよくやった。ただ、ほとんど父が勝つので、さすがに強いなと感心していた。そうして、何度かやっている内に、姉が「どうも、おかしい」と言いだし、「お父ちゃん、イカサマをやってる」と言い、姉がとぼけている父の右手を掴んで、握っていた手のひらを開いたら、麻雀パイが3個くらいボロボロと落ちた。

それにしても、家族麻雀で子供相手にイカサマをする父親がいるのだろうかと思ったが、父曰く「だって、お前達相手なら、こんなことでもしないと面白くないからよ」と開き直っていた。父にしてみたら、役もよく分からず、点数を数えることもできないような、下手くそな子供達の麻雀に付き合うのは、退屈で仕方がなかったのだろう。しかも、牌を取ってから考えて捨てるまで、かなり時間がかかるので飽きて嫌になっていたのだ。

麻雀は最近、パソコンでオンラインでやる無料のを始めてから段々面白くなって来て、役も数え方も少しずつ分かって来た。今は退屈になると、すぐパソコンに向かってやっているが、父があの世から「何だ、今頃、面白くなってやってるのか?」と笑っているだろう。父が生きている時に、何度もメンバーに入って一緒にやらないかと誘われたが、その時はやる気がまったくしなくて、一度もやったことは無かった。いつか自分もあの世に逝ったら、父と今度はイカサマなしで対戦してみたい。