オジさん NOW

還暦過ぎたオジさんのあれこれ

「寡黙な紳士、U氏」

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職場の同僚U氏は、自分と同じ歳なのに、自分のようにバカ話や下ネタの話を自分からすることはなく、いつもただそれを聴いていて、静かに笑っている。そして、静かに短めの言葉を返して来るが、「こいつはバカだ」と思っているのかもしれないし、同じ年齢の者として、「なんだ、こいつはいい歳して」と思っているようにも見える。U氏は物腰もやわらかく、落ち着いていて紳士だ。それに対して自分が少し恥ずかしくなることがある。

しかし、その後、U氏と一緒の当番のときに、アレと思うことが何度かあった。それは自分が受付をしているときに、常連の中年の奥様で、しかもまあまあの顔立ちの人が来ると、それまでU氏は自分が話しかけてもつまらなそうに、虚ろな表情で適当に返事をしているのに、急に立ち上がって自分を後ろに押しのけて、前に出てきて「いらっしゃいませ!元気でしたか?」と飛びっきりの笑顔で応対する。

今までとは別人のように生き生きと声高に流暢に話をし、目をキラキラ輝かせている。恐ろしいほどの変貌ぶりだ。U氏に、「なかなか、やるもんですねえ」と笑って言うと、真面目な顔をして「これも仕事の一環です。常連の大切なお客様ですから」と言う。しかし、常連の男性客が来ても、座ったままちょっと声をかけるだけで前にも出て来ないので、それはどうしてかと聴くと、「常連さんと言えども、親しくなり過ぎてもいけません。付かず、離れずというのが一番いいんです」と言う。ヘエー!まあ、いいか。

と、こうして今まで同僚の人達のことを書いてきたが、自分としては敬意を払って、日頃お世話になっている感謝を込めて書いているつもりだ。しかし、中にはもしかしたら変に誤解して怒っている方もいるかもしれないと思うと、後日 、その同僚と当番で顔を合わせるのがすごく怖い。ただ、いずれも自分が心から尊敬する方ばかりなので、そんなことはないと思うので、もしこれで大丈夫なようなら、今後もまたいつか続きを書きたいと思っている。