オジさん NOW

還暦過ぎたオジさんのあれこれ

「久々のバカ笑い」

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自衛隊の特殊部隊などで訓練で格闘技をやっていた人は、いざという時にはかなり強いのだろうと、同僚と話していたことがあった。テレビや映画でも、普段は風采の上がらない男が、危機に瀕するとものすごく強い鉄人に変身して相手をバタバタ倒すという、男ならだれでもワクワクするようなストーリーのものがあるが、それみたいなものだろうかと話していた。

或るとき、格闘技好きの同僚Y氏にその話をしたら、ウーンと納得いかないような顔をしている。そして、「自分が昔、テレビで格闘技を見ていたら、全く無名の新人とグレーンベレーなどの特殊部隊で教官をしていたという米国人が対戦したのを観たことがある」と言う。試合前のビデオで、その教官が「俺はあらゆる格闘技を身に付けているし、相手を殺す技も訓練で身に付けている。もしかしたら、今回の試合で相手を殺してしまうかもしれない。いずれにせよ、5分以内で勝負はつく」と豪語していたそうだ。

Y氏は、この教官はとんでもなく強い奴で、すごい試合になるとワクワクして観ていたそうだ。ついにゴングが鳴り、試合が始まった。そして、教官が言っていたように5分以内で勝負はつき、ボコボコにされてリングに倒れていたそうだ…、教官が。しかも、一方的に教官はやられていたと。「だから、俺はどうもそういうのが信じられないんですよねえ」と、Y氏が寂しそうにつぶやいた。期待を完全に裏切られた青年Yは、心に大きな傷を負っていたようだった。

後日、その話を同僚のH氏に話した。途中まで真面目に聴いていたH氏が、自分が「大言を吐いていた教官が、逆にボコボコにされた」と話すと、突然吹き出して「ボコボコって!アハハハ!」と大笑いすると、自分まで可笑しくなってきて火が点いた。自分が「しかも、相手じゃなくて教官が!」というと、H氏も「教官が!アハハハ!」と笑う。また自分が「しかも、無名の新人に!」と言うと、また「無名の新人って!アハハハ!」と笑い、さらに自分が「殺すかもしれないって!」と言うと、「殺すかもって!アハハハ!」という感じで、ずっとH氏と腹を抱えて笑っていた。あんなに、腹がねじれるくらい笑ったのは久しぶりだった。

これは誰でも可笑しいだろうと思って、後日、同僚のO氏にも同じように話した。すると、「あ、そう」と言うので、もう一度「ボコボコにされたんです…、教官が」と繰り返しオチを言ったが、「ヘェー」と言って終わりだった。O氏にはもうこれ以上話しても無駄だと思い話題を変えたが、人それぞれ笑いのツボがかなり違うのだ。

ということで、こんな歳になってもまだまだ腹が痛くなるくらいバカ笑いすることがあるんだと驚き、我ながらくだらないなあと思うけど、大笑いした後は気持ちがスッキリしていい。