オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「確定申告に行ってきた!」

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家を朝8時30分に出て、札幌東税務署に8時50分に着いた。すでに臨時駐車場は満員の表示になっていたが、入って停めることができた。10分前なのに今回は入口に誰も並んでいなく、中に入ると建築や不動産関係のいつものコーナーにまず行った。リフォームローンの申請があるからだ。

15人ほど待合室の椅子に座って待っていたが、自分が中に呼ばれるまで40分ほどかかかった。呼ばれてからいつもの用紙を1枚出したが、対応しているオジサン達は税務署のOBさんらしく、どうも今までの対応とは違っていてよく分かっていないようで色々と考えていた。

最後に数字を二か所に書いてくれて、関係ないことを色々と説明した。去年までは、数字を入れてこの書類は終わりだったと言うと、「それではいいですよ」と終わった。それから、やっと色々と用意した書類をパソコンに打ち込みということになるのだけど、これは2種類あって「パソコン操作ができる方」と、「パソコン操作もすべて職員にやってもらう方」というのがある。

数年前に1度だけ「パソコン操作ができる方」を選んでひどい目にあった。自分が持って来た色々な書類を見ながら自分1人で、パソコンの画面に表示された確定申告の専用ソフトに打ち込むのだが、これがどうやっていいのかサッパリ分からない。どこにどの数字や項目を打ち込んだり、数字を打ち込むのか、まったく分からない。

パソコンは自宅でもいじっていて、マイクロソフトのエクセル資格も持っているが、こんな専用のソフトは、税務署の人やそういう関係の人でないと分かるはずがない。現に、打ち込みの担当者もアルバイトがほとんどで、事前に指導を受けているにも関わらず、何度も分からなくて、巡回している税務署の職員にやり方を聴いている。今回も、自分の担当者は4回も聴いていた。

それと、今回は、去年と打ち込みの画面の様式が一部変更になっていたようで、巡回してきた税務署の人も「面倒になったんですね」と言っていた。それなのに、1人でパソコンに打ち込むことなど出来るわけがない。よほど簡単な申告や、書類が極端に少なくて、毎年同じことを繰り返し打つだけなら出来るかもしれないが、そんな人はあまりいないようだ。

だから、1人でパソコンを打つ方は、いつも待っている人がいない。国税庁の電子申告・納税システム「e-Tax」というのがあって、自宅で簡単に確定申告というのがあるが、全然簡単ではない。本当に普及させようと思っているのだろうか。まったく、現状が分かっていない。役所のこの手の手続きは難しすぎて、OA化などにまったくなっていない。

北欧などではこのような書類は、面倒な手続きは一切なくて書類申請も簡単に自宅のパソコンでやれて、その内容も自宅のパソコンで簡単に見れる、という話を聴いたことがある。日本は近代国家なのか先進国なのか知らないが、どこが近代国家なのかといつも思う。中高齢者には、とにかくなんでも難しすぎる。役所内の手続きの都合ばかり考えていて、それを利用するために申請する肝心の国民のことを、一切考えていない。

全て終わったのが昼の12時45分で、約4時間も手続きにかかった。もう、疲れ果てて、コロナウィルスどころじゃなかった。確定申告に来ていた人は中高齢者が8割くらいで、みんな2時間半から3時間は待合室でジッとイスに座ってクタクタだ。中には赤ん坊を抱っこしている女性も2人いたが、気の毒だった。

こんな状況を政府のお偉方は知っているのか 思うが、知ろうともしないだろうし、自分達には関係ないと思っているのだろう。また、来年も再来年もずっと行かなければならない。毎年、確定申告の時期が近づくと、「あー、またかあ」と憂鬱になる。