5日前の朝、起きると腰に鈍痛があり変な違和感があって、これはちょっとまずいかなと思った。朝食を済ませて洗顔が終わってから、トイレに入って大便をした後でトイレットペーパーで尻を拭こうとしたら、腰が動かなくて手が届かなかった。
「あ~、またか!」と嫌な予感がした。腰を浮かして掛け声とともに、腕をバッと伸ばしてなんとか拭くことができたが、これで腰が悪くなっているのがはっきりと分かった。また、あのひどい状態に戻るのかと不安のまま昼から仕事に行ったが、職場でも立ったり座ったりする度に時々腰がピリッと痛んだ。
同僚と、いったい何が悪かったんだろうかと話していたが、2日前から久しぶりにマッサージ機にかかって腰を揉んでいたことや、イスに座って机の上に足を上げてテレビを観ていたことを話すと、「それがダメだ」と言われた。
その同僚もぎっくり腰だが、マッサージ機は腰が悪い人が使い方を間違えると、逆に悪化してしまうそうで、机の上に足を上げる体勢は腰に非常に悪くて、同僚はそれで腰を悪くしたと言っていた。原因はそれかと思い、家に帰ってからは毎日続けていたエアロバイクも休み、静かにしていた。
その日の夜は、寝る時に少し腰が痛んだので、もしかしたら以前のように寝返りも打てないほどの痛みに襲われるのかと不安だったが、夜中に目が覚めて恐る恐る寝返りを打ってみたが、痛みはなかった。翌朝、目が覚めて起きると腰の調子は良くなっていたのでホッとした。それからは、また元のいい状態に戻っている。
同僚のほとんどがぎっくり腰をやっていて、それが出てこないように普段から気をつけて、変な体勢にならないようにとか、斜めになって物を持たないとか、かなり注意しているようだ。介護士は、ほとんどが腰痛持ちだそうで、自分も老人ホームで働いていたときに、ひとりで歩けない老人に手を貸したことがあったが、力の抜けた人間の重さは想像を絶する。
介護士は、それを抱えて介護するのだから腰も悪くなるはずだ。腰をサポートする器具も最近よくテレビで観たりするが、価格も手ごろなのが出て、早く普及して欲しいものだ。介護士は大変だ。