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還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「栗山町のラーメン店 “大鵬”」

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みそネギガーリック 1,000円(税込)

栗山町の市街ではなく、外れの方に“大鵬”がある。この店の先を少し行くと、野球の日本ハム監督である栗山監督の住居と野球展示館と私営球場がある。この私営球場は、ケビン・コスナー主演の映画「フィールド・オブ・ドリーム」に、栗山監督が感銘を受けて造ったそうだ。大鵬の店の向かいは栗山公園で、桜の時期には満開になって多くの人が集まる。

このラーメン店に、同町出身のお笑い女芸人“バービー”が高校生のときに、部活の練習が終わると、いつも食べに来ていたそうだ。ただ、この店はそんな芸能人や有名人などの色紙を飾るということには、一切興味がないらしく、そんなようなのが貼ってあるのを今まで見たことがない。

土日祝日は、客が入口の外に行列を作っていて、札幌方面からも来ているようだ。50代と70代くらいで、親子と思える男性2人が厨房でラーメンを作っているが、とにかく最強のコンビで要領がよく、手際がよい。ラーメン作りは分業制になっているようで、それをやりながら2人とも絶えず周りを見渡している。

アルバイトの店員に「そこのテーブルの水がない」とか「片付けて」とかテキパキと指示し、並んで待っている次の客にも「何にしますか?」と絶えず聴いている。特に驚くのは50代と思える息子で、伝票などは一切無く、客の頼んだものはすべて頭の中に入っていて、精算時にすぐ料金を言う。

自分達も途中でメニューを何回か変更したことがあったが、それでも間違いなかった。満員のときも、精算に来た客に次々と料金を言うのだが、この人間電子計算機(古いか?)に、みんな驚いている。

肝心のラーメンだが、自分と女房と次男坊夫婦が頼むのはすべて「ネギ味噌ガーリック」だ。ネギは地元産のもので、シャキシャキとした時期にだけ扱っているようで、これが実に美味い。ニンニクのフレークもかけているので、味は濃厚だ。次男坊夫婦は、今でも「大鵬のラーメンが、今まで食べたラーメンの中で一番美味しい」と言っている。

食べ終わった後に、「美味かった!」と口に出るラーメンだ。味が濃厚なので、アッサリ系の人はダメかもしれない。ということで、数日前に、仕事が休みだったので久しぶりに行って来た。開店は、昼11時からということだったが、15分前に着いてしまったので斜め向かいのホーマックで時間を潰そうと思っていたら、なんと10時45分なのに開店していて、食べ終わって出てきている客も何人かいた。

中に入ると、10人くらいの客がすでにいた。それから、いつもの「みそネギガーリック」を頼んで11時に食べ終わり、店を出ようとすると、外までズラーっと10人ほどの客が並んで待っていた。平日で、しかも開店前なのに恐るべし大鵬!まだまだ勢いは衰えてはいなかった。 この店の住所は、夕張郡栗山町桜丘1-28-34。