オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「血死?の覚悟のフランス旅行」

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今から13年前、2006年5月8日から5月15日の7泊8日で、1週間のフランス旅行に女房と行った。「モンサンミシェル地区に泊まりたい!パリから世界遺産を訪ねて8日間」というツアー名だ。海外旅行は25歳の時に一人で行ったのと、新婚旅行でも行ったのとで、15年ぶり3回目の海外旅行となった。

海外旅行はこの先行くことがないと思っていたが、急遽行くことになったのは、突然の大量の血便と血尿がきっかけだった。色々な病院で検査したが原因が分からず、結局ストレスということで片付けられた。それで、自分はもう死ぬのではないかと真剣に思った。それなら死ぬ前に、自分も女房も夢であった海外旅行に行こうと思った。

今まで、老後のために贅沢はできないと思っていたが、もう自分の老後はないかもしれないと思って、行くことにした。すると、この旅行に行く前に突然、血便と血尿が止まった。ただし、体調は良くなくて不安いっぱいの旅行だった。

女房は喜んで、ずっとハイテンションだったが、旅行の行程がかなりハードで、自分は毎晩ホテルに着くと疲れ果てて、ぐっすり眠った。観光している間は、体調が良くないので座る場所ばかり探していて、同じツアーの高齢のオジサンやオバサン達と、イスの取り合いになった。まだ50歳なのに、情けない話だ。

観光したところは、シャトル大聖堂、モンサンミシェル、フォンテーヌブロー城、ベルサイユ宮殿だ。モンサンミシェルは、すごく感動した。パリ市内からずっとバスで田舎を走っていたら、右手の平野の向こうにポツンと一つだけ異様にそびえ立つ山のようなものが見えてきた。

そして、それが徐々に近づくにつれて次第に大きくなっていき、山ではなく、海の中の島の上に立っている修道院だと分かった。当時の人たちはとてつもないものを造ったものだ。修道院を取り巻く格好で、住居や店舗やホテルなどが建っていた。一つの島が、街のようになっている。

このフランス旅行は、モンサンミシェルに尽きる。あれを見ただけで満足だ。それくらい、インパクトが強かった。それと、それ以外にも色々なところを観ているが、どこに行っても座ることが第一で、観ている余裕がなかったのか、記憶はあまりない。

ということで、血死の思いで行った旅行だったが、旅行の間は出血はなかったし、その後もなかった。いったい、あれは何だったのだろうと思うが、医者の言う通りストレスだったのだろうか。結果としては、思い切って旅行に行って良かったのかもしれない。