最近、買い物をすることが多くなったが、精算の時に財布から欲しい小銭を出すことが大変になって来た。以前は、1円玉でも5円玉でも50円玉でもサッと出せたのだが、手や指が言うことをきかなくなっているようで、必要な小銭をつかめなくて苦労する。それで、焦るので更に難しくなる。
他の人を見ていると自分だけでなく、やはり高齢の特に男性が苦労しているように見える。第一、目も目えなくなって来ているので、結構精算で時間がかかっている。俺も近い将来、こうだなと思って「いいんです、いいんですよ。時間はたっぷりあるんですから」と心の中でつぶやきながら周りを見渡し、まだ他にも同じような人がいないか探してる。「歳を取ったら仕方ない。みんないずれそうなるんです」と思いながら。
それでも何とか少しは早くしたいと思い、今はレジに並んでいる時に財布の小銭入れを開けて、手前に1円玉と5円玉と50円玉を、向こう側に100円玉と仕分けをしている。そうすると、精算の時に小銭を選別せずにサッと出せる。更に出来たら1円玉が何枚、5円玉が何枚あるかを覚えておくと、精算額の端数金額が財布に有るかどうかすぐ分かる。その技?を習得してから、財布に貯まってふくらんでいる小銭をかなり少なくすることが出来るようになった。
元々、財布に小銭を貯めて、重くふくらんだ財布を持ち歩くのが嫌なのだ。そういえば、最近はポイントカードを発行している店が多く、ポイントを金銭で還元してくれる店では精算の時に貯まっている金額を聴いて、精算額の端数分をポイントでなるべく使うようにしている。それで、小銭がたまることも益々無くなって来た。少しはボケ防止にもなって、いいかもしれない。
そういえば、認知症になって来た人の特徴として「財布の中の小銭が多くなる」と、ある本に書いてあった。金の計算が段々と分からなくなってくるので、レジで「お金が足りない」と言われるのがイヤで、なんでも大きな千円札や万札を出すということらしい。それで、当然小銭がドンドン増えるそうだ。自分はまだ、大丈夫かな。