オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「新たな、ダブルワーク」

■週に1日半の仕事

新たなダブルワーク先の業務引き継ぎが、先週あった。1時間ほどだったが、メインの管理人が、色々と教えてくれた。どんな人かと不安でいっぱいだったが、すごく親切で良さそうな人だったのでホッとした。以前、勤めた管理人の仕事のときは、あまり良い管理人ではなくて、結構、大変な目にあったからだ。職場は、人によって大きく左右される。

今回、メインの管理人が作成したマニュアルは詳細に書いてあり、管理人室の中も引き出しの中もきちんと整理されていて、几帳面な人のようだ。この管理人は月火水金と土曜の午前中の出番で、メインになる。自分は、木曜の朝9時から午後5時まで、土曜日はメインの管理人が午前中で、自分は午後1時から午後5時までの半日仕事だ。週に1日半の仕事なので、メインの管理人の予備というところだ。

今度の仕事先のビルは8階建で、1階から3階までに色々な病院が入っていて、4階から8階までがマンションだ。それで、テナントの1階から3階まで病院が入っていて、フロアのソファの角だとか、手すりだとか、トイレのスイッチとかを拭き取り消毒し、電気の消灯とかもする。そして、その上のマンションも、エレベーターのスイッチの拭き取り消毒や、廊下の窓の点検や非常階段の点検、照明の点検がある。外回りの清掃もある。

 

         

■問題は、オーナーか?

今のマンションの仕事とは、大幅に違う。まあ、これも気分が変わって、面白いか。 ということで、メインの管理人も優しくて良さそうな人で助かったが、一つだけ懸念材料がある。それは、このビルの所有者のオーナーのことだ。このビルの近くに住んでいて、頻繁にここに様子を見にやってくるという。個人で所有しているビルのようだ。

日報もよく見るようで、普通のマンションの担当者とはかなり違う。普通、担当者は日報はまず見ることがない。今のマンションの担当者も、2年少し経つが一度も見たことがない。オーナーは、このビルの近くに住んでいるようで、土地成金なのかもしれない。

実はそのオーナーに、一度会ったことがあるらしい。というのは、この仕事に応募する前に、一度下見に行った。そのとき、管理人らしいオジサンが玄関にいたので、「ここの管理人さんですか?」と聴くと、そうだと言う。「ここの仕事はどうなんですか?」、「忙しいんですか?」と何度か聴いたら、オドオドして小声で「答えられないんです…。今、本社から人が来ていて…」と、怯えたような顔をした。

 

           

■どこも一長一短だな

見ていたら、玄関の照明のチェックをしている作業服姿の2人がいた。その中の偉そうなオヤジが、管理人に色々と質問してウロウロしていた自分に「お宅は誰なの?」と、ジロッと見て言った。電気屋なのに偉そうだなあと思っていたら、それがオーナーだった。メインの管理人さんが、「少し前に、管理人に色々と聴いてくる不審な奴が来た、とオーナーが話していた」と言った。自分のことだ。

あの背が高くて、メガネをかけて威張って偉そうなのが、オーナーだったとはね。 自分の出番の時に、間違いなく様子を見に来るはずだ。憂鬱だ。「あのときの奴か!」と、すぐ首になるかもしれない。これだけが、今のところ懸念材料だが、クレーマーもいないというので、なんとかなるだろう。 しかし、どこも一長一短だな。

今回の仕事も、初めての仕事が色々とあって、1時間だけの引き継ぎでは分からないことばかりだ。何度も、メインの管理人に確認したり、聴いたりしないとダメだな。今までの管理人の仕事とは結構違うけど、その内、慣れるだろう。18日が初出勤だ。

「自宅近郊の、お気に入りの町」

■南幌町と長沼町

自宅近郊で、夕張市方面に行く途中に南幌町と長沼町がある。車で、10分から15分の距離だ。南幌町の人口は7800人、長沼町は10,000人と小さな町だが、自分はこの町や、その周辺が好きだ。田舎者の自分にとっては、落ち着く落ち着く。交通量が少ないし、田畑がずっと広がっていて、田舎道を車で走るのは気持ちがいい。時期になると、多くの白鳥を見ることもある。

南幌町は農業が主体で、米やキャベツなどが多く収穫され、キャベツキムチなどの特産品がある。札幌方面から移住して来た人が多く、ログハウスや洒落た家も多い。札幌市のベッドタウンでもある。南幌温泉もあって、数年前には何度か1人で行き、温泉に入ってから売店で好物のスイカを買って、よく食べた。

長沼町にも温泉があって、その周辺にはマオイ(馬追)キャンプ場や、野菜売り場やレストランもある。このすぐ先のところに湧水があり、多くの人が水を汲みに来ている。自分も以前、何度か汲みに行ったことがあって、江別市が地震で断水になったときは、大きなポリタンクに何個も汲んだ。この湧水を飲んで、癌が治ったという人も居て、今も定期的に来て水を汲んでいるという。

 

        

■パトリオットじゃないよ、ペトリオット

それと、「マオイ道の駅」が、少し離れた国道沿いにある。大きな野菜売り場もある。たくさんの普通車やトラック、時には自衛隊の車も停まっている。長沼町には、自衛隊の「長沼分屯基地」がある。それに、ここは千歳や恵庭の基地からも近くて、訓練などで自衛隊のトラックなどが頻繁に走っている。

「長沼分屯基地」には、地対空誘導弾「ペトリオット」が2基、装備されている。普通はテレビでも「パトリオット」と言っているが、自衛隊では英語の発音に近い「ペトリオット」と呼んでいるそうだ。自分も格好つけて、これで行こう。マオイの湧水のすぐ横が登山コースの入り口になっているが、山頂近くになるとその基地が見渡せるところがあり、網が張ってあって見えないようにして、立ち入り禁止になっている。

それにしても、こうしてここは自衛隊の機密を守っているが、肝心の千歳の自衛隊基地周辺の土地が、中国企業に買収されているという。基地の中が丸見えらしい。ニセコだって、オーストラリアとかが土地を買収しているが、中国系の企業もたくさん買収しているようだ。北海道は中国の領土になるのか。しかし、いったい誰が真剣に北海道のことを考え、日本のことを考えているのだろうか。

        

■パワーが欲しい!

南幌町と長沼町には、ジンギスカンを作っている店がいくつかあり、長沼温泉向かいのレストランで、3店舗のジンギスカンを比べて食べることが出来る。それぞれ少しずつ味が違っていて、どれも美味しい。タレにリンゴを入れてあったり、肉をワインに漬けていたりと、各社独自の製法があるそうだ。ただ、自分には量が少なくて、2人前食べてる。

それと、長沼町にはアイス屋が2軒あるが、自分の好きなのは「あいチュらんど」というアイス屋で、年中無休でやっている。ソフトクリームの、牛乳の濃厚な味がたまらない。ここの大ファンだ。長沼温泉に行く手前にある。温泉に入って、ジンギスカンを食べ、ソフトクリームを食べるという「黄金コース巡り」をしてみようか。ジンギスカンなので、「鉄板コース巡り」か。

今年は、長沼町にある神社に行ってみようかと思う。鳥居から本殿までの距離が結構長くて、広大な神社だ。神社特有のスッキリとした、気持ちの良い霊気に触れて、少しでもパワーをもらいたいものだ。   

           

「気功と座禅…らしきもの」

■色々と工夫してまっせ

ここ1ヶ月間ほど毎晩、気功と座禅…らしきものをやってる。継続するために色々と工夫をしてる。1つ目は、夜の9時から9時半頃の早い時間に、気功と座禅をやることにした。寝る前だと億劫になったり、眠くなったりして「今日はいいかあ~」とやらなくなるからだ。いかに続けるかが課題だ。

2つ目は、BGMにリラクゼーションの音楽を流すこと。これは、どうかと思ったが、以前通ったことがある気功の道場では、BGMを流していた。実際にやってみると、いい感じで集中できるし、呼吸とも合う。座禅はどうかと思ったが、余計な音や目に入るものは無い方が良いみたいだ。でも、流すと集中しやすい。色んなBGMを試している。

3つ目は、気功をまず10分ほどやり、その後すぐ続けて、座禅を10分~20分やることにした。これがスンナリと移行できるし、別々にやると間が空いて億劫になるから、一気にこの2つをやった方が良い。この2つ全部で、長くても30分ほどなので、なんとか続けることが出来そうだ。とにかく、継続してやることが第一だ。

 

          

■座禅の効用は確かにあるで~!

学生時代に座禅をして上手く行ったのは、座禅の前に体の力を抜く「自律訓練法」というのもやっていたからなのかもしれない。この組み合わせが良いと、本に書いてあった。それで、「自律訓練法」の代わりに、やはり体を緩める気功との組み合わせでもいいかな。

学生のときの座禅では、1ヶ月を過ぎてから、段々と座禅をするのが気持ち良くなり、夜、寝る前に座るのが楽しみになった。何時間でも座っていたいと思い、そのときは、約1時間は座っていた。今考えると、1時間もよく座ったものだと思う。それが苦痛でなくて、とにかく寝るよりも楽で、これほど楽な姿勢はないと思った。

そうして或るとき、座っていてガクーンと力が抜けた。「あー、気持ちいいなあ」と思っていたら、自分の顔が笑ってた。非常に心地良かった。精神的にも、変化が起きた。簡単に言えば、なんでも割り切れるようになり、過去を引きずらず、未来を憂うこともなく、目の前のことだけを考えるようになった。一時的だったけど。 この時の体験があったから、今もやろうと思うのだ。

             

          

     

■我流でも、何とかなるもんだ

気功では「体や細胞が喜んでいる」という表現がある。頭で考えたり、思ったりするような喜びではなくて、体全体が喜んでいるという感覚だ。道場でも、上級の人達が気をとらえると心地良くなって、ゲラゲラ笑ったりしていた。座っていて、自分の顔が笑っていたというのは、それなのかもしれない。座禅の体験談を読んでも、そういうことがあるようだ。          

まだ1か月ほどなので、座る時間もその時の体調で変わるが、当初の5分から10分、15分、20分と長くなって来た。今の自分には、「ただ座って、なにも考えない」ことが大切だ。今は、あれこれとなんでも考え過ぎて疲れ果ててしまうし、なにごともせわしなくて落ち着かない。意識して「ゆっくり動く」ということも、精神的にも体にも良いそうだ。 

気功は、道場で教わったこともあるが、座禅は本だけの見よう見マネで、寺に行って座ったことも、教えてもらったこともない。こんな自己流で大丈夫かと、疑心暗鬼のまま続けていたが、学生のときの体験が衝撃的だったので、真似事でもなんとかなると思ってやっている。気功と座禅…らしきものを長く続けて、少しでも心身を改善したいものだ。

とはいうものの、約1ヶ月もやってるのに効果らしいものが感じられん。ホンマに効果があるんかいな。若い頃と違って、歳を取ると頭も体も固くなってダメなんかい。と、疑ってはいけない。まだまだ、修行が足り~ん! (゛ `-´)/ カーッツ!

 

 

「『シェルブールの雨傘』、エンディングだけ観た」

■胸がいっぱいに

Amazon Videoで、面白そうな無料の映画を探してたら、「シェルブールの雨傘」があった。この映画は自分が中学生の頃、家で父親と姉がテレビで観ていたのを、一緒に観たことがあった。映画はミュージカルのようにセリフが歌になっていて、普通ならまったく興味が湧かない、というか避けている分野だ。

しかし、そのときは、何故かこの映画を最後まで夢中で見てしまった。最後の場面で、雪が降り注いでいる夜、かつて結婚するはずだった2人が偶然、バッタリと出会う。いわゆる元カノが、元カレの経営するガソリンスタンドに、小さな子供を1人乗せて給油にやって来る。元カレのガソリンスタンドとは知らず。

雪が降り注ぐ中、2人は事務所に入り2人きりで話す。その2人の表情と会話が、もう何とも言えない。元カノが元カレに「結婚してるの?」「幸せなの?」と聴く。元カレは「ウン」と言う。もう、なんと言うのか「無常だなあ」と思い、こんな切なくてやり切れないことがあるのだろうかと、胸がいっぱいになった。

        

■またも、無常だな~!

車の中に居る小さな女の子は、この元カレの子供だ。元カノが「あなたにそっくりよ。見てみる?」と言うと、元カレは「いや」と言う。元カノは結婚してパリに住んでいる。元カレも結婚して、小さな男の子がいる。

給油が終わると、何ごともなかったかのように2人は別れる。元カノが去った後、入れ替わりにクリスマスの買い物に出かけていた、奥さんと息子が帰って来る。元カレは息子と雪で遊び、ガソリンスタンドの事務所の中に入って行き、映画は終わる。雪はずっと降り注いでいる。

あの感動を思い出して、今観たらどうなのかと思って、最後のところだけ観てみた。やはり、胸がいっぱいになった。あのときと同じ気持ちになり、「無常だな~」と思った。 雪が降り注ぐ中でのエンディング・シーン、そして大ヒットした曲が流れて感動する。いい映画というのは、こういうものなのか。いつまでも、心を打つね。

           

この映画は会話がすべて歌で、踊ったりはしないけど、ミュージカル映画というようだ。主演は、カトリーヌ・ドヌーヴだ。最近、日本の是枝監督の「真実」に出演している。この映画は最近、画像がリメイクされていてすごくきれいだった。このような名作の画像がリメイクされて、きれいな画像になるとすごくいいな。

シェルブールの雨傘 [DVD]

シェルブールの雨傘 [DVD]

  • カトリーヌ・ドヌーブ
Amazon

「沖田×華の漫画はすごい!」

 

■すごく下品だが、すごく面白い

前に読んだこの作者の「不浄を拭うひと」が面白かったが、今回は「やらかしました」シリーズを読んだ。これがまた、すごく面白かった。下ネタ満載で、ネタどころか、そのものズバリのストライクだ。 しかし、面白いだけでなく、色々と考えさせられ、涙が出るほど感動もした。これほど自分に身近な漫画は、今まで無かったのではないかと思うくらいだ。

この作者は「沖田×華 おきたばっか」という女性で、小学生の頃に「学習障害」「注意欠陥多動性障害」、中学生の頃に「アスペルガー症候群」と診断されたという。しかし、本人がそれらの症状を自覚したのは、成人してからだそうだ。「アスペルガー症候群」は、他人とのコミニュケーションが難しいそうで、誤解されて相手を怒らせたりもするらしい。

仕事は、当初は看護師をしていたが、その後、風俗に勤めるようになった。そして、それから漫画家になったそうだ。風俗のときの話が、これまたすごくおかしい。それから、師と仰ぐ漫画家と出会い、漫画家になることを強く勧められ、いずれ同棲して結婚した。自殺未遂が2度あると言う。

       

■大なり小なり、似たようなもんかな

という経歴だが、すべて、あっけらかんと書いていて、驚くやら吹き出すやら。「アスペルガー症候群」については、大変なんだなと思うと同時に、自分にもこんな症状があるんじゃないか、女房はどれかに当てはまるなと思ったりした。大なり小なり、正常と言われる者と紙一重じゃないのか、と思ったりもした。

この「沖田×華」が、段々と人からの愛情が理解できて涙する描写などは、何度読んでも感動する。今はサイン会を開いても、かなりの人が集まるほどの人気だそうだ。「アスペルガー症候群」ということで、漫画が大学のテキストになったり、講演会にも呼ばれたりもして、「なんで、こんな自分が?」と驚いているようだ。

自殺未遂のことや、頭の中がパニックになったときの話も、すごく興味があった。なにかに救われたとしか思えないことや、パニックのときの様子にすごく関心があった。自分が胆石で病院に急遽入院し、手術までに2日間ずっと、激痛を抑える麻酔を色々とやったことがあった。麻酔はほとんど効かず、横になって寝ることも出来なくて、つらくてずっとベッドに座り、サイドテーブルに顔をうずめていた。  

         

■久々の才能ある漫画家だ

後で先生に聞いた話では、麻酔は限界ギリギリまで使ったそうだ。それでも効かなかった。手術の前の晩に「死んだ方がマシだ」と思いながら、トイレに行った。便器に座ると、頭の中に色んなテレビのような画面がたくさん浮かんだ。そのとき「そうか!これが、この世の中の真実なんだ!」と思った。ずっと続いていた激痛と麻酔で、おかしくなっていたのかもしれない。

「沖田×華」のパニック状態のときの絵を見たときに、「俺と同じだ」と思った。とにかく、すごく面白かったが、色々と考えさせられる本でもあった。Amazonプライムの読み放題の無料の「やらかしました」シリーズを全部読んだが、他にも色々とたくさん書いているようなので、いずれ読んでみよう。すごく才能のある、いい漫画家だと思う。

 

 

「あっという間にヨレヨ~レ!」

 

■朝から飲んでます

数日前、隣の72歳のオジサンの家の前で、隣の隣の家で除雪車で除雪をやってくれている、55歳のSさんが話していた。そこに自分が割り込んで行き、色々と話していると、そこに裏の75歳のオジサンもやって来た。4人も集まって話すのは、珍しいことだ。Sさん以外の3人で集まって話すことは、数年前は結構あったのだけど。

この72歳のオジサンは、今は1人で広い家に住んでいる。一昨年まで、近くの農場で野菜収穫のパートに行っていたようだが、職員の若いお姉さんに何度も怒られたりして、それもあってパートに行くのは辞めたようだ。その後、昼間から酔っぱらって、呂律の回らない言葉で、除雪のことなどで我が家に相談に来たが、ほとんどまともな話にならなかった。

それで今回、色々と話していて、自分が「そういえば最近、昼間から酔っぱらってないね?」と、からかい半分で言うと、「いや、朝から飲んでる。やることないから、暇で飲むしかない」と言う。時々、昼間に自転車で出掛けているのを見るが、日本酒のワンカップを買いに、近くのコンビニに行っているそうだ。酔っ払い運転だ。

 

         

■そして誰も居なくなった

一応、あまり飲んだらマズいということでワンカップを1つだけ買って飲むが、やっぱり、これでは足りないとなって、自転車で買いに行くらしい。ひどく酔っているときは、自転車が左右にフラフラしているので、車道に飛び出して車に轢かれるんじゃないかと心配になる。

裏のオジサンは75歳くらいだが、去年、胃がんの手術をして退院してきた。ずっと体の調子があまり良くないようで、痩せて元気がない。その前は、この人もパートの仕事が休みのときは、昼間から酒を飲んでいる人だった。今は、少しでも飲むと体にこたえてひどい目にあうと言って、まったく飲んでいないそうだ。

ということで、自分も含めた年寄り達は体も衰え、一気にヨレヨレになって来た。3年前は、まだ3人とも元気で、冬の時期は除雪をしていて、頻繁に顔を合わせていた。それが、段々とほとんど誰も外に出なくなり、顔を合わせることもなくなった。まだ55歳で除雪車で除雪しているSさんによると、自分=僕が一番、除雪で外に出て来なくなったと言っていた。

 

         

■あっという間に衰えるで~!

確かに腰が痛いのが一番だったが、老人性うつ病で何もしたくないし、やる気が起きなかった。あれほど雪かきが好きで、裏のオジサンから「やり過ぎない方がいいよ」と何度も注意されるくらい、毎冬、夢中になってやった。やり過ぎで、左肩鍵盤断裂までやった。 それなのに、まったくやらなくなった。今年の冬は、なんとかやる気が出るといいけど。  

それにしても、3年ほど前の我々オジサンたちは、みんな元気だった。それが、あっという間に、一気にヨレヨレになってしまった。 愚かなもので、体力も気力も一生続くような気がしてしまって、これほど急激に衰えるものだと思ってもみなかった。考えてみたら、自分の両親もそうだった。「まさか?」と思っている気持ちが分かった。だからこそ、今を大事に生きなければならないと思うのだが、なかなかねえ。

「家周りの大掛かりな修繕」

■人も家も共に劣化

我が家も築28年ということもあって、あちこちが老朽化で修繕が必要になっている。家の中の壁紙もくすんできてるし、木の窓枠などはカリフォルニア仕様とか言っていたが、この寒冷地では全く不適格だった。上下開閉方式の木枠の窓は、隙間が空いて冬季間は冷たい風がビュービュー入り、結露もすごくて、あっという間に木枠が黒カビだらけになった。全部屋だ。

トイレの床や洗面所の床も、傷んできた。それらも、いつかは自分の手で張り替えたりしたいと思っている。そして、家の外回りの修繕だ。これがヒドイことになっている。金があるときは.、すぐ業者を頼んでいたが、今は金がないのでそういうわけには行かず、全部自分でやらなければならない。

数日前、隣や裏の親しい人達3人と偶然、外で話をする機会があった。そのときに、お互いの家の劣化と修繕などについて色々と話した。その人達の家は、自分よりも1年前に家を建てていて、ほぼ同じ年数が経っている。隣の人は自分よりも3つ年上で裏の人は6つ年上だ。2軒隣のSさんは、まだ55歳だ。年寄り3人は、もう何年生きられるかということで、同じように家の整理を考えている。

        

■タイルもボロボロと剥がれ

隣の人も裏の人も、やはり玄関のタイルが剥がれて来て、自分で修繕したりしていたので、同じなんだなあと納得した。Sさんは元は外壁の専門業者で「コーキングは10年で劣化するから、やり直しが必要なんです」と言った。そんなことは我々は知らないもんだから、約30年近くも放置してタイルがボロボロになってから、焦っている。

外回りの劣化がひどくて、玄関を出た階段のタイルがボロボロと崩れ落ちて来た。これは、タイルとタイルの隙間に塗っているコーキングが年数と共に硬化し、ヒビが入って割れて来たからだ。その隙間から雨などの水が入り、冬季間に凍って内部から膨らみ、タイルが剥がれる。

この補修はどうしたら良いかとSさんに聴いたら、「うーん」と言って少し考えていたが、難しいなあと言っていた。その他にも、隙間が空いているタイルに、コーキングもしなければならない。でないと、次から次とまたタイルが剥がれて来る。

       

    

 

■コニファーも枯れて来た

それと、玄関前に木のコニファーを植えたところのレンガが、コニファーが成長するにつれて動き出して、ガタガタの不揃いになった。ずっと木の柵をしていたが、ペンキの塗り替えを数年おきにやらなかったので、ボロボロに腐っている。この柵が壊れたので外したら、このレンガのガタガタがもろに見えるようになった。

Sさんに実際に我が家の状況を見てもらって、どうしたら良いか聴いてみた。まず、コニファーのところのレンガだが、これは直すのは大変だし、それよりもコニファー自体がほとんど茶色になって枯れているという。2年前にコニファーの枝が道路にはみ出していたので、思い切って上や横の枝をかなり切り落としてから、一気に枯れたようだ。

それで、コニファーを切った方が良いと言う。そして、根っこを引き抜こうとすると大変な作業になるし、恐らく歩道の方にまで根がはっているだろうから、歩道の舗装まで剥がすことになるという。そうなったら大変だ。これは市の管轄だ。ということで、木の下の方から切るしかない。そうしておけば、木は死んで、根もそれ以上伸びないという。それから下のレンガを揃えたらいいと言う。  

           

 

■コニファーも廃棄、自分ももうすぐ…

まず、枝を切って落として、最後に木本体を上から少しずつ切り落とすことになる。市の指定の大きなゴミ袋で、30袋以上になるだろうな。枝は燃えるゴミ、木本体は燃えないゴミで出すことになる。それにしても、買ってきた時は背丈が2m以下で、我が家のワゴン車に積んで持って来たのに、あっという間に上の電線に届くようになった。

これまで我が家の歴史を共に歩んできた、コニファー君だ!切って廃棄するのは、残念だが仕方がない。俺も、もうすぐ廃棄になるからね。ということで、これから冬になるまで、家周りの修繕をボチボチやって行こうか。

「すごい本(漫画)を見つけちゃった」

■変な臭いがするぞ!

今回、やはり職業関連の本だが、すごいのをAmazonKindle読み放題で見つけた。「不浄を拭う(ぬぐう)ひと」という題名で、作者は「沖田×華 おきたばっか」という、変わった名前の女性漫画家だ。本の内容は、「特殊清掃員」という仕事の色々なエピソードで、遺品整理やゴミ屋敷の清掃、そして亡くなった人の部屋を現状復帰する仕事のことを書いている。この、亡くなった人の部屋を清掃する「特殊清掃」の話が、想像を絶するすさまじさ。

今、自分が勤めているマンションは2年目になるが、入社した当初から異様な臭いのする階があった。とにかく、今まで嗅いだことのないようなすごい臭いで、その階は全部で6室あるが、その内の1部屋が臭うのだ。それをもう一人の管理人に話したが、「俺は何も感じないけど」という。他の部屋の入居者も、なんともないのかと不思議だった。

自分の鼻がおかしいのかと思って、いつもゴミ整理などを手伝ってくれる入居者のオバサンにその話をしたら、いきなりその階に行った。そして、顔をしかめて「すごい臭いだねえ!何の臭いだろ?」と言う。やっぱり、俺は正しかった。そのオバサンは、その後も臭いがずっと残っていて、昼飯を食べれなかったそうだ。この部屋は、相変わらず、今も臭っている。

 

           

■デリケートな人は読んではいけません

そんなことがあったので、この本の話にはすごく興味が湧いた。亡くなった人の部屋の復帰という清掃は、発見から日にちが経ってから、親族や部屋のオーナーなどから依頼されることが多いそうだ。だから、発見が数ヶ月とかになると、もう遺体はドロドロだという。これ以上は、デリケートな人なら気絶するかもしれないのでやめるが、もうとにかくすごいことになるようだ。知りたい人は、本を読んでくれい。

この本を読んでいて、自分はどんな風に死ぬのだろうかと考えた。子供達や他の人にも迷惑をかけたくない。孤独死だと、日々が過ぎるほど腐敗がひどくなり、後の清掃が大変になり、清掃費用がかなりかかるようなので、出来るだけ発見が早い方がいい。自分1人になったら、子供達や誰かに定期的に連絡を取ってもらうシステムとかを考えなければならない。そういう点では、老人ホームや病院で死ぬのがいいのか。

他にも、この本では色々な話に展開して行き、感動する話もあって面白い。「デリケートな人は、読んではいけません!」と言うと、いっそう読みたくなるだろう。(笑) 例の如く、途中から有料になるが、かなりの話まで無料だ。漫画の絵も見やすくて読みやすくて、あたたかくて好きな絵のタッチだ。この作者の本を調べてみたら、すごい本でどれも面白そうだ。ちなみに、この作者の経歴もすごい。(笑)

 

         

 

「楽な仕事は、ないなあ」

55歳からパートの仕事に出て、すぐ腰を痛めてから休むことも出来ず、ずっと無理をして働いていた。腰の痛みに耐えきれず、辞めてはすぐ勤めて、ということを繰り返し、今まで実に15回くらいパートの仕事を変わった。腰に負担のかからない楽な仕事など、事務職以外にはまず無く、体を休めることも、仕事を選ぶこともなく、とにかく採用してくれる仕事に就いた。

だから、同じような仕事ばかりでなく、色々な仕事を体験した。他にもやってみようかという未知の仕事もあったが、それでもこれは自分には無理かなと思うのは除外した。しかし、最初の頃は、或る程度、仕事を選ぶこともできたが、65歳になると急に「65歳以下」という制限の求人が増えたので、応募できる求人が少なくなった。それが最近、その制限がなくなってきた。

不思議なのは、色々な仕事をやって来たが、そこでまた働きたいという職場がないことだ。老人ホームの受付が一番、肉体的には楽だったが、段々とボケも加速して行くような気がした。残り少ない時間を、こんな風に何もしないで良いのだろうかと空しくなった。それにしても、少しでもハードな仕事なら、楽な仕事に就きたいといい、楽な仕事なら空しいと言うのだから、我ながら勝手なものだ。

 

        

いずれにしても、「どんな仕事でも、楽な仕事はないな」というのが実感だ。どの仕事も一長一短がある。ただ、今考えても「あのとき、辞めて良かったなあ」と思う仕事もたくさんある。向き不向きもあるのだろうし、良い会社か悪い会社かということもあるのだろう。人間関係にも大きく左右される。今の仕事が、一番長続きしているので、今のところは一番いいような気がする。

「隣の芝生はキレイに見える」ではないが、他の仕事は楽そうに見える。「交通誘導員」の仕事も車の中から見ていると高齢者ばかりで、楽な仕事なのかなと思いながら、いつも見ていた。それと、マンションにも来る「ガスの検針員」だが、この仕事は主婦がよくやっていて、過去にこの仕事が楽そうなので、やってみようと思ったこともある。

しかし、今回、Amazonの読みたい放題の本に「交通誘導員 ヨレヨレ日記 漫画」というのが、無料であったので読んでみた。想像以上に、大変だなあと思った。トラックの運転手に文句を言われるわ、一般のドライバーにも文句を言われ、嘘も言われる。そして、各工事現場に派遣されるので、意地悪な会社の人などに理不尽なことを言われたり、やらされたりする。

「メーター検針員 テゲテゲ漫画日記」というのも無料で読んだが、これも検針先で文句を言われるし、会社からの冷酷な指示などで大変だ。これなら、自分の仕事の方が、まだマシかもしれないと思った。でも、その仕事の人達が、自分の管理人のエピソードを聴くと、同じように「俺の仕事の方が、まだマシか?」と思うのかもしれないな。楽な仕事は、ないな。

「婚活の本、かなり面白い」

なんとも金のかかること

「アラフォー男が婚活してみた件」というAmazonの読み放題の本を読んだが、面白くて夜更かしをしてしまった。作者の2年半に渡る婚活の記録だ。作者は39歳で、一流機械メーカーに勤務しているが、40歳になったら結婚は難しくなると思って、婚活を始めることにしたという。2年半、婚活を続けて結婚したということだが、それまでに数十人と見合いをしている。

自分も見合い結婚で、父の知り合いの紹介だった。見合いらしいのは、全部で3回ほどした。1回目は向こうから断られ、2回目はこちらから断り、3回目で結婚に至った。この作者は東京在住で、そんな大都会で婚活をしたからだろうが、すごい金がかかっている。今回の婚活の本を読んで、これは大変だなと思った。

まず、結婚相談所に申し込みをしてから、見合いを都内の五つ星ホテルのレストランなどの高級店ばかりで飲食したので、1年半で預金の200万円を使い切り、結局、婚活が終わるまでの2年半で約300万円を使ったという。この作者は、一流機械メーカーに勤めて、39歳という年齢もあり、年収が800万円もあったので、なんとかなったのだろうけど。

         

■なにが失礼なのか、分からん!

婚活とは、こんなに金のかかるものなのか。某大手の結婚相談所の加盟店では、高級店ばかり予約されて、その後、20~30分後には断りの連絡が来ることが多かったという。「高い飲食代をおごるために、見合いをしているのか」とバカバカしくなり、その結婚相談所はすぐやめたという。

そして、婚活した相手のことを色々と書いてあるが、これが非常に面白い。もちろん、作者側からの感想で、相手側からの感想もあるのだから、どっちが正しいとかいうことではない。とにかく、本当に色々な人がいるもんだなあと感心した。

こちらは普通の会話だと思っていても、相手にしてみると失礼だと思って機嫌が悪くなり、後で仲介の結婚相談所の方に、苦情を言ってきたりする人もいるという。「上から目線で失礼だ!」とかもあったそうだ。 自分がこの作者の言っていることを見た限りでは、どこが失礼なのか分からなかった。どの言葉がダメだったのか、どんないい方が悪かったのか、どんな態度が悪かったのか、作者も分からないという。

 

           

 

■色んな人がいるもんだあ!

結婚相談所の見合いは、ほとんどが男性が飲食代をすべて払うことになっているそうだ。それで、作者が先に払ったり、僕が払いますと言っただけでも、後で何人かが結婚相談所に、これまた苦情を言ってきたそうだ。女性の方も、結婚相談所で男性が払うということを聞いているはずだろうし、言い方が悪かったのか、随分と難しいんだなあと驚く。 

待ち合わせの時間に、かなり遅れて来る人もいて、連絡もなく平気でいる人もいて、電話をすると家に居たという猛者もいたそうだ。ある人は、両肩に買い物袋をたくさん下げて「買い物のついでに来た」と言ったそうだ。最初から、見合いする気じゃないのだろうか。こんな人を気に入る人が、いるのだろうか?

会う日時について打合せすると、いつも同じホテルで2時間おきの時間を指定して来る人もいるという。「10時と12時と14時なら、空いてる」と。 1日に何件も見合いの掛け持ちの約束をするらしい。作者も見合いをしているときに、相手が最初から時間ばかり気にしてイライラし、怒ったように帰ったという人もいたそうだ。次の見合いの時間に間に合わないと、苛立っていたのだろうと。

 

         

 

■💩ウ〇コ臭いって…。

見合いの写真と実物がかなり違っていて、待ち合わせの場所で見ると、写真とどうしても違うと思って、何度も確認したということも多くあったそうだ。それは相手も同じで、「写真と違う」とクレームがあって、作者も写真を取り直したという。写真よりも実物の方が良いということは、まず無いようだ。女性の場合は、写真よりもかなり老けていることも多いという。

少し親しくなって何度か会って、冷静に相手のことを見てみると、首筋や顔にしわが結構あったり、口臭がすごくて💩臭く、それで断った人もいるという。どんな美人でも、口臭がひどいと台無しだ。自分もそんな人に、今まで何人も会った。自分も30代の頃、父親に「お前はひどい口臭で、💩臭い!」と言われたことがある。ウ〇コ臭いって、どんな臭いだ。💩か。

等々、まだまだ面白いことが書いてある。本人達は、真剣そのものなんだけどね。それにしても、2年半の婚活で300万円も使ったというのはすごいけど、まあ、結婚は一大事業だからなあ。それだけの価値があるのかもね。でも、すぐ別れたりしたらもったいないな。この作者も良い人と巡り合えて、今は子供も1人いるようだ。末永く、幸せになって欲しいね。