オジサン NOW

還暦過ぎたオジサンのつぶやき

「フォークリフトの達人」

f:id:yoisyotto:20210216125752j:plain

パートの求人を見ていると、フォークリフトの運転手の募集がたまにあり、今でも運転できるかなあと思うことがある。自分は25歳の時から3年間、地元の水産加工場に勤めたことがあった。最初は事務員で入社したが、その時にフォークリフトの運転免許も一応取るように言われた。その講習に出れば、誰でもその日の内に免許がすぐ取れるということで、工場長と一緒に講習会場となる地元の市場に行った。

そこには、他の水産加工場の人達も多く来ていた。フォークリフトの運転を一人ずつ、順番にやって、それで先生がすぐ「合格!」と言って、免許取得ということになる。自分は、それまで一度もフォークリフトは運転したことが無く、工場長に何度も大丈夫かと聴いたら、「大丈夫だ。練習はいらない」と言うので、ぶっつけ本番で行った。

皆は何度も運転したことが有るようで、市場のコンクリートの大きな柱をスイスイと交わして走り、先生にすぐ「合格!」と言われていた。その内、自分の番になったが、まず動かし方が分からない。困った先生が、エンジンの掛け方とアクセルとブレーキを教えてくれて、発進ということでアクセルを踏んだ。

突然、フォークリフトは勢いよく走り出した。そのまま、とんでもない方向に走り出して停まらない。その後を先生が走って追いかけて来て「停めてー!」と叫んでいたが、停まらない。しかも、ところどころにあるコンクリートの柱に、フォークリフトの先の爪が何度もガーン!ガーン!と、勢いよく激突した。その内エンストしてやっと停まったが、周りは大爆笑だった。

こんなひどいことになったのに、合格になったので良かったが、その場にいた皆が「あいつに市場を壊される」と言っていたらしい。確かに、柱の一部が欠けていたのを後で見つけた。2カ所あったと思う。自分がフォークリフトでぶつけた所だ。よくそんな者に、フォークリフト運転技能資格をくれたものだと思う。

その後は、工場で頻繁に運転していたので、かなり上手くなった。パレットにフォークリフトの爪を音もたてずに、サッと差し込むことが出来たし、僅かの隙間にパレットに積んだ荷物を静かに入れることも出来た。狭い冷蔵庫だったので、隙間なく荷物を積んでいたので、自然と上手くなった。もう30年以上触っていないので、さすがにもう無理だろうな。

「血糖値との闘いは続く!」

f:id:yoisyotto:20210214212640j:plain

数日前に、いつもの病院に糖尿病と高血圧の検査と診察、そして薬をもらいに行って来た。3ヶ月前から血糖値を下げる新たな薬も追加して飲み、朝起きてから時々測っている血糖値検査でも、以前の180前後から150前後に下がっていたので、今回のヘモグロビンA1cの数値は、もちろん下がっているだろうと期待していた。しかし、検査結果は何んと7.5と、今までの最高値7.4よりも高くなっていた。

唖然としていると、「どうしたんでしょうねえ?お酒とか飲みますか?」と先生が言ったが、酒は今はほとんど飲んでいない。しかし、思い当たることがあった。それは、ハチミツとリンゴだ。どういう訳か急にハチミツがいいと思って、コーヒーに大量に入れて夜遅くに毎日飲んでいた。昼間も飲むことがあった。

それと、これまたどういう訳かリンゴがいいと思って、1箱50玉くらい入っている安いのを買って、毎日2~3個食べていた。不思議なもので、ハチミツも糖分が結構あるし、リンゴも果糖なので、血糖値を上げると分かっていたはずなのに、突然の思い込みで時々こんなことをやってしまう。

自分で朝起きて計測する血糖値測定器も検査紙が高額で、1回の検査で約100円で、検査針や消毒のアルコール布も含めるともっとかかる。本当は、毎日測定すると良いのだが、節約して週に1~2回にしてる。

それと朝起きた時だけでなく、昼と夜も測ると血糖値の動きが分かるので一番いいのだが、面倒なのと金がかなりかかるので、やっていない。もっと、検査のコストが安くなるといいのだが。血糖値が朝は低くても、昼や夜に高い場合もあるので難しい。 

病院に来る前は、恐らく数値は下がっているだろうから、帰りにその祝いでチャーシュー麺でも食べようと考えていたが、逆に上がっていてガッカリしたので、やけ食いでカツ丼屋でロースかつ定食を食べた。後で友人と話したら「どっちにしても、食べるんだな」と言われた。まだまだ、血糖値との闘いは続く。

「戻って来ないレンタルDVD、解決!」

f:id:yoisyotto:20210210211541j:plain

先日、米国のドラマシリーズ「ブラックリスト」のシーズン5の7,8,9巻が、ツタヤのプレミアムとかいうヘンテコな特典で、旧作は期限なしの借入が出来るということで、もう10日以上経ったが、未だに戻って来ない。店員に聴いたら、「忘れていたら、ずっと戻ることは無いですね」と絶望的なことを言う。

普通は7日間の期限で借りて、それを過ぎたら高い延滞金を取られるから、みんな気を付けて7日以内には返却をしようとするが、無期限となると返却はいつでもいいという気持ちがあるから、ずっと家に置いたままになることが多くなるはずだ。それが特典なんだから、当然のことだ。

単体の映画などはそれでいいかもしれないが、シリーズものに関しては今回と同じことになるので、無期限という特典は無いことにしないとダメだ。いずれにしても、そんなことを言ってもどうなる訳でもないので、最初に「ブラックリスト」を観たAmazonのネット配信のプライムビデオで観るしかないかなと考えていた。

但し、レンタルDVDには2話入っていて1枚110円だが、Amazonのプライムビデオだと1話につき300円なので、かなり割高になってしまう。それも癪だなあと考えていたら、いいことを思い出した。そういえば我が家の近くに、もう一軒「サンホームビデオ」というレンタルDVD店があった。ただ、もう2年以上行っていないので会員証も期限切れで、再度作り直しで入会金がかかるが仕方ない。

ということで、行ってみたら有りましたよー!7,8,9の3巻が全て有った!最初からこうすれば良かったのだが、まさか返却がこれほど遅くなるとは思っていなかったので、思いつかなかった。考えてみたら、昔、米国ドラマの「24」を観た時には大人気でツタヤにない時は、ここに来て借りたことがあった。入会金で400円取られたが、Amazonプライムビデオを観るよりもずっと安く観れた。

でも、このAmazonプライムビデオはすごくいい。最初のシーズンは無料の場合が多いので、どんな内容なのか気軽に観れるのでいい。次は、イギリスのドラマシリーズの「刑事モース」というのを見つけた。これも結構面白そうでハマりそうだ。9作まで無料で観れる。楽しみがまた増えた。

「パートの面接」

f:id:yoisyotto:20210208205300j:plain

今まで、30回以上は求人の面接に行ったと思う。パートで働きに出たのは4年前で、60歳の還暦を過ぎてからだ。最初の頃の面接はすごく緊張して、後で考えるとバカみたいなことや、恥ずかしくなるようなことを話してしまい、今でも思い出すたびに冷や汗が出てくる。ただ、30回以上も面接をやっていると、相手の顔色や言葉などの反応で、何んとなく「これは言ったら、あまり良くないな」とか「言った方が、いいかもしれないな」ということが少しずつ分かって来る。といっても、未だに分からないことばかりだけど。

面接員も1人ではなく、大抵は2人以上なので、1人に気に入られても、もう一人に気に入られないということも多々ある。ある幼稚園の管理人の面接では、本部から来たという若い女性担当員2名と、若い女性園長の計3名で面接をしたが、本部から来た担当員には気に入ってもらえたようで「すぐにでも勤めることは出来ますか?」とか、すでに採用が決まったようなことを言われた。ただその間、園長先生は黙って下を向いていた。すっかり採用が決まったと思っていたら、後日、不採用の郵便が届いた。

似たようなことは他にもあって、応募する前に一度施設に下見に行ったら、採用担当の男性に親切に施設の案内と説明をして頂き、後日そこに応募の電話をすると、その人の上司という方が電話に出て「あなたが、〇〇さんですか?〇〇から話は聞いています。すごくいい方だというので期待しています」と言う。それで数日後に面接に行くと、その人達も含めて5名の面接員で色々と質問されたが、いい感じだったので自分では採用は決まったと思っていた。しかし、これも後日、不採用の郵便が来た。

というように、どんなに面接で好印象を持たれたと思ったり、言葉でいいことを言われても、実際に採用になるまではどうなるか分からないというのが、今までずっとやって来て分かったことだ。採用になれば、だいたいは電話で「採用が決まりました」と言って来るが、郵便が届くとほとんどは送った履歴書と一緒に「残念ながら…」という文面の手紙が入っているので、手紙が届くと「あー、残念ながらか~!」とガッカリする。

採用されない時は、何度面接を受けてもダメで「俺はもう面接をいくら受けても、採用されないのではないか?」と、段々と落ち込んで来る。しかし、採用が決まる時は実にあっけなく「あれ?」という感じで、簡単に決まる。後で面接員に聴いたら、印象が良かったと言われたこともあり、面接員との相性もあるのかなと思った。

とにかく、何でもいいので採用されると嬉しいし、不採用になるとガッカリして落ち込む。これは何度体験しても、慣れることはあまりない。ただ、ショックから立ち直るのは、少しずつ早くなる。

「サッサと返さんかい!レンタルDVD」

f:id:yoisyotto:20210206224402j:plain

また、米国のドラマシリーズにはまっている。もう「観てもキリがないから止めよう」と何度も誓ったはずなのに、また観てしまった。今度は「ブラックリスト」というドラマだ。主演はジェームズ・スペイダーという人だ。

この人の若い頃の出演作で、SF映画の傑作「スターゲイト」を何度も観たことがあった。メガネをかけて頼りなさそうなイケメンの青年だったので、今回の禿げ頭で中年太りのオジサンを見て驚いた。歳を取るとどんなに美しい男女も枯れ果てて、見るも無残なことになってしまうんだなあ。

今回のジェームズ・スペイダーは、若い頃と同じように首をかしげて話す癖のままで、ずっと観ていると中年の小太りのこのジェームズ・スペイダーも、なかなか味があって良いと思うようになってきた。この人の2番目の奥さんも女優で、レスリー・ステファンソンという人だ。「将軍の娘」という、昔、観たことのある映画に出ていたキレイな女優だった。

ということで、今は後半のシーズン5の6巻まで観たが、足踏みしている。7、8、9巻だけが、もう10日間ほどないのだ。何度もツタヤに行き、返却されていないか見に行くが、1週間過ぎても戻って来ていないので、「ずっと借りてる奴は、とうとう返却期限を過ぎて、延滞料金だ!バカだなあ」と思った。

その後、毎回空戻りするのも嫌になって、ツタヤに電話して「レンタルDVDの在庫確認をできますか?」と聴くと、出来るというので確認してもらった。すると、まだ戻ってきていないと言うので「延滞ですか?」と聴くと、「いえ、これを借りた方はプレミアム会員になっていますので、返却期限がないんです」と言う。

な、なんと、月に千円くらい払ってプレミアム会員になってカードで旧作のDVDをレンタルすると、借入期間が無期限だと言うのだ。しかし、自分と同じように、他にもシーズンの続きの巻を楽しみに待ちわびている人達がたくさんいるはずだ。それなのに、ずっと戻って来ないこともあるというのは、どうなのだろうか? 

これは、ダメな規約だ。間違ってる。腹が立って、電話に出たアルバイトの女店員さんに「これはダメだ、と上の人に話しておいて下さいよ」と言った。途中の数巻を飛ばして観る人はまずいないだろうし、皆、続きが観たくて仕方ないのだ。まったく、どうなってるんだと、怒り心頭に達した。

今回の「ブラックリスト」も棚にはシーズン6までしか無く、この先のシーズン7からは米国で放映しているところなのだろう。他のドラマシリーズでも同じだが、シーズンが長くなるとネタが尽きて無理してシナリオを作るため、つじつまが合わないことが多くなる。「ブラックリスト」も、シーズン6で止めようかと思ってもいる。

何度も命を助けてもらっているのに、いまだに「まだ、あなたのことが信用できない」とかグダグダ言ったりして、「また、始まった!いい加減にしろ~!」と今までの米国ドラマと同じように腹が立ってきたら、そろそろ潮時か。

ドラマを続けて行くには、何かしら事件が起きないとダメなので、平凡で安泰した生活はないのだが、この辺がシナリオや脚本を書く人達の腕の見せどころだ。視聴者を退屈させないように、何かしら事件を起こさないとならない。それにしても、まったく米国は次々と面白いドラマを作るもんだと感心する。

「ロト7、伊達市で大当たり!」

f:id:yoisyotto:20210205183457j:plain

伊達市のイオンにある宝くじ売り場で、ロト7の1等が出たそうだ。何んと10億円だ。とうとう、ついに出ちゃったかというところだが、すごいというか、羨ましいというか、複雑な心境だ。

自分も今回、5口で1500円買ってはいるが、例の如く当選ナシ。 数万円でも当ってくれい!と思っているのは、自分だけではないだろう。自分のロト7の師匠は、年末ジャンボで3千円当たったと何度も自慢していた。 

当たった人は今頃、布団を頭から被って「信じられない!」と、うなされたように呟いているのかもしれない。噂が静まるのは、まだ数ヶ月はかかる。「この先、どうしたらいいんだ? もう働かなくてもいいのか? でも急に働くのを止めたら、当選者が俺だとすぐ分かる」。

「そしたら、おかしな連中が寄付しろだの、会ったことのない親戚やらが家に押し寄せて来る。そうなったら、どこかに引っ越すか?」とかなんとか、頭の中がパニック状態のはずだ。ふふん、10億円も当選するからだよ。(ひがみ根性丸出し) 

大金を当てて、不幸になった人の方が遥かに多いらしい。「あ~、10億円当たらなくて良かったなあ!」なんて、言ってみるしかない。ロト7、今日もまた外れか、クソ―!また、買うぞー! 5口、1500円。

「ロト7の成績」

f:id:yoisyotto:20201018223822p:plain

今年の4月頃に、前の職場の同僚にロト6や7をやれと勧められて、それほど関心が無かったが、かつてみずほ銀行のネット取引で宝くじを何回か買ったことがあり、同じようにロトも簡単に買えたので、やってみることにした。ロト7を専門にやっていて、1回1,500円で月に2回くらいやってる。1等は億なので、夢を買っている。 

ずっと今まで、パッとした成績ではなかったが、9月11日に買ったのが何と16,800円の当りになった。どうせ今回も当たらないだろうと思って、残高照会を見ていなかったが、昨晩見て入金になっていたので驚いた。すぐ、所長にラインをした。悔しがるだろうなと思って。

                                  

4月にロト7を最初に買ってから、今までの成績を集計してみた。4月から14回買っていて当選がその内、3,000円、1,000円、そして今回の16,800円の3回で、合計で20,800円になった。今まで14回買っているので、1,500円×14回で購入合計金額は21,000円だ。当選金額と差し引くと、-200円とほぼチョンチョン。こんなもんか。                   

      

ネットで過去の各等の当選額を調べてみた。去年の11月からのデータだ。4等は7千円~1万3千円、3等で50万円~100万円、2等で400万円~1500万円、1等で3億円~10億円と幅がある。その時の応募金額や、キャリーオーバーの額によってかなり差があるからだ。 せめて3等でも、当選してもらいたいものだ。        

  

1億円当選したら、どうしようかと考える。どうやって使おうかと悩む。自分の老後の資金を確保し、残りは子供2人に分けようというところか。ただ、いい車や、いいオーディオも欲しい。「何たって、1億円もあるんだから!」ということで、億万長者になった過去の当選者達のほとんどは、あえなく破たんしている。まったくもって愚かだ。しかし、愚かでもいいから、そんな思いを一度でもしてみたいものだ。

「新薬に効果なし!」

f:id:yoisyotto:20200421054734p:plain

随分と記事を書いていない。実は、糖尿病が悪化してヘモグロビンA1cが7.4とずっと高い数値のままだ。だから、記事を書かないということと、それが関係しているかどうかは分からないが、高血糖値の症状の一つとして「倦怠感があり、無力になる」というのがあるので、それかもしれない。

以前勤めていた職場の先輩も、糖尿病でヘモグロビンA1cが9近くあったそうだが、数年前に発売された「SGLT阻害薬」という糖尿病の新薬を、担当の先生に薦められて飲んだところ、ヘモグロビンA1cが6台に下がって、そのまま基準値に収まっていると話していた。「これで毎日、大好きな大福餅を3個も食べれる」と喜んでいた。

それで、自分の担当の先生にその新薬がどうかと話したら、まずは朝だけの服用ということで1ヶ月前から飲み始めた。この新薬は摂取した糖分を小便で排出するので、とにかく水分を多く摂るようにということで、小便の量も回数も激増した。しかし、これで飲食した糖分が排出されると思うと、いくら間食しても大丈夫だと思った。

毎朝、指に針を刺して血液を専用の血糖値検査器で測っていたが、ずっと今まで血糖値は180から200の間を行き来していたのが、新薬を飲んで数日後に180から150台まで下がった。その間も結構甘い物を食べていたので、もうこれで甘い物を今まで通りに食べていても血糖値は下がると思った。

そして今日、病院に行って1ヶ月間、新薬を飲み続けた結果が出た。何んとヘモグロビンA1cは前回と同じ7.4だで、0.1も下がっていなかった。結局、1ヶ月前に新薬を飲む代わりにメトホルミンという糖尿薬を止めたが、また飲むことになった。結局、1ヶ月前にずっと飲んでいた薬に、新薬が増えたということだ。ガッカリ。

新薬にして、これでもう血糖値は下がると思っていた自分がバカだった。前の職場の同僚に以前から、いい新薬があるからもういくら食べても大丈夫だと言うと、「新薬がどうのこうのいう前に、まず間食し過ぎることが問題でしょ?」と言われた。的を得ていると感心したが、それでも間食は止められない。

甘い物って依存度が麻薬よりすごいらしい。実験で二つの皿を用意して、一つには麻薬、もう一つに甘い物を入れておいたら、モルモットはどっちを食べたのか? 甘い物を選んだそうだ。それだもの、自分が甘い物をやめられないはずだ。

「ついに完成。郵便ポスト」

f:id:yoisyotto:20200919170121j:plain f:id:yoisyotto:20200919170151j:plain f:id:yoisyotto:20200919170231j:plain

やっと郵便ポストが完成した。我が家のステンレス製郵便ポストにガタが来たこともあり、新たに木材で作ってみようかと思ったのが始まりだった。ネットで色々と調べて、良さそうなのを見つけて取り掛かってみた。やって行くうちに段々と「これでは風が強かったり、吹雪のときに倒れるのではないか?」とか、「この郵便ポストの幅では、小さなハガキとかを取り出すのは難しいのではないか?」とか、色々な問題が次々と出て来た。

おまけに蝶番の取付方法もよく分からなくて、ネットで調べてやってみたが間違ったり、蝶番のホゾを削るのにトリマー専用の簡単な治具を作ったりとか、とにかく段々と深みにはまってしまった。

そして、最終的にペンキを塗るのも当初は薄いモスグリーンという木目を生かす水性ペンキだったが、塗っている内にもっと濃い方が白くステンシルをするときに、より映えると思って重ね塗りをした。結局、最初からグリーンの塗料にした方が楽だった。雨や雪にさらされるので、薄いよりも濃く塗った方が良いとも思った。

このステンシルのやり方がまったく初めてで分からなかったので、これもネットで調べた。調べるほど無理かと思っていたときに、ホームセンターで木の英字の切り抜きが売っていたのを見て「MAIL BOX」の7文字を衝動買いしてしまった。7文字全部で2千円もして、買ってから後悔した。1文字が300円もする。強力なタイトボンドで接着して使った。

何んと言っても木材の1×4材は、長さが1820㎜で、幅が89㎜、厚さが19㎜の板が、1枚約250円ほどのサイズで、どこのホームセンターでも売っている。今回は、8枚使ったので郵便ポスト全部で2千円ほどだ。それが、こんな小さな切り抜き文字と同じ金額だと思うと、悔やまれて仕方ない。以前持っていた電動糸ノコで切ったら、幾らもかからなかったのにと思うと、さらに胸が痛んだ。(*ノ-;*)

この1×4材は、どこのホームセンターでも目玉品のお買い得品なので、何かを作る時はこればかり使おうと思っている。とにかく安い。木材は合板以外は平均して高額なので、合板を使わない場合は、これに限る。これを、ビスケットジョイントでつないで使っている。

ステンシルは、やってみる前はこんな細かい作業は自分には無理だと思っていたが、やってみると案外上手く行き、これなら何とかなると思って面白くなった。ステンシル専用の文字はネットでダウンロードして、好きな言葉を自分で考え、それをエクセルで作って厚い用紙に印刷し、その文字を専用のカッターで切り抜いた。この切り抜きが、老眼の自分には無理だと思ったが、なんとか出来た。

そして、英字を切り抜いた厚紙をいよいよ、ペンキを塗った郵便ポスト本体に当てて、上からスプレーの白ペンキを吹き付ける。事前に何度か練習したが、少しでも隙間があると内側に吹き付けたペンキが入り込み、滲んでしまう。それでも、なんとかなるかと思って実際にやってみたら、何とかならなかった。かなりの個所が滲んでしまって、文字がハッキリと出なかった。

しかし、もうこれでいいやと思って完成とした。いつか、やり直したいと思ったら、緑のペンキで全て蓋を塗りつぶして、その上からまたやればいい。この土台の蓋のところにステンシルで書いた言葉は、アメリカの絵本作家のターシャ・テューダ―の「Good things take time and effort」で、「良いことは、時間も手間もかかる」という、自分への戒めのための座右の銘だが、全くそれに反したことをやってしまったことを少し反省。( ̄┰ ̄*)ゞ

製作過程をブログに詳しく書こうかと思いもしたが、面倒なので止めた。自分の子供達とその嫁さんに、この完成した郵便ポストの画像を送ったら好評で、お世辞もあるだろうが「いつか作って欲しい」と言われたので、今の内から第2作を作ってみて、色々と改良して、さらに磨きをかけようかと思ってもいる。

しかし、これから寒くて長い冬が来る。暖房もない寒い木工室では作業も出来ず、接着材もなかなかくっつかず、それどころか接着剤が凍って分離し、ダメにしたことが何度もある。塗料も同じで毎年、凍らない家の中に避難させている。ということで、冬場は木工はおあずけだ。せっかく、面白くなってやる気が出て来たのに残念だ。 

画像の一番左側が、玄関に設置した姿。真ん中の画像は、上の投入口と下の開き戸を開けたところ。当初の設計では、この開き戸が無かった。一番右側の画像は、土台の蓋を開けたところ。この中にプランターが丁度入るようになっているので、春になるとプランターに花を植えて飾る予定。 愛犬キートンのシルエットも、ステンシルで入れてみた。子供達も、これが最高だと言っている。

「いつ完成するのか、郵便ポスト」

  f:id:yoisyotto:20200816084630j:plain f:id:yoisyotto:20200816084648j:plain f:id:yoisyotto:20200816084708j:plain f:id:yoisyotto:20200816084742j:plain
簡単に、楽勝で完成できると思っていた「郵便ポスト」の製作に取り掛かってから、もう1週間以上が経ち、お盆休みの間に出来上がると思っていたが、まだまだかかりそうだ。仮り組みをしてみたら、「これで、本当に良いのか?」と思うようになって来た。

次男坊や次男坊の嫁さんに「格好いい郵便ポストを作ってる」と言ってしまったので、出来上がったのを見て、「なんだ、こりゃあ!」と笑われたくない。「こりゃあ、すごい!」と思われるものを作りたい。

最初の問題は、丁番の取付方法で、フタと本体の間に隙間が空くので、郵便ポストの中に雨や雪が中に入ってしまうことだ。しかし、これは取付位置が間違っていたからだった。本当は板の幅のところに取り付けなければならないのだが、この大きな丁番では板の幅以上になるので、さらに小さな板幅に合わせた丁番にしなければならない。

ということは、更に小さめの丁番の埋め込み位置を削る治具をまた作らなければならない。面倒くさいなあ~!。いやいや、そういうことを言ってはいけない。その過程を、急がず焦らず、楽しまなければ。

仮組みした郵便ポストを何度も見て触っていたら、そもそも今回の設計だと郵便物などが非常に取りずらいことに気が付いた。上から投函したのを、また上から手を入れて取り出すことになるので、底の方にあるものや、底に横になったものを取る場合、かなり腕を中に入れて取るので、これはダメだと思った。

それで、ネットで見た他の色々な郵便ポストを見ていると、ほとんどが下の方が開くようになっていて、上から入れた郵便物を簡単に取り出すことが出来るようになっていた。やっぱり、これが本当だ!そうしよう。

それで、今まで作って来た郵便ポストをどうしようかと考えた。また新たに板の接着から始めて、新しいものを作り直すということになると大変だ。考えてみたら各パーツは接着していなく、ビスだけで止めてあるのでビスを外して、前面の板を下から半分に切断して、下の方を開くように出来ないものか。それが出来たら、また最初から板を接着して、作り直しをしなくてもいい。

どんな色を塗ろうかと悩んでもいる。一応、一番小さいサイズの戸外用の塗料を各4色1缶ずつ買って来た。それまで、上手く作ったと思っていても、最後の塗装がダメでガッカリすることが多々あったからだ。

そんなことや、この郵便ポストに入れる文字を「MAIL BOX」にするのか「POST」にするのかとか、その文字はどういう筆記体にするのか、何色にするのか、どう描くのかなどなど、考え出すとキリがない。

丁番はどんなサイズで、どんなのにするのか、フタに取り付けるノブはどんなのにするか、フタがパタンと閉まるように、細工をどうしたら良いのか?などなど、考えることが色々とたくさんあって、そうなると億劫になって先が進まなくなる。最初から完璧なものが簡単に出来ると思うこと自体が間違いで、それで途中ですぐ挫折してしまうのかもしれない。

自分の叔父が、以前「俺も木工をやってみたいという気持ちがあるけど、とにかく寸法が少しでも合わないと許せない性分なので、なかなか出来ないというか、やれない」と言っていた。完璧を求め過ぎると、結局は何もやらないか、途中ですぐあきらめる。何度も失敗して、少しずつ覚えて行くということがないので、本当の楽しみや深さも知らないで終わる。

製作中の郵便ポストの画像を掲載したが、「こりゃあ、ヒドイなあ~!」と笑うことなかれ。丁番の位置も片方より、少し曲がっているのも承知の上。丁番の位置を間違って削ってしまったので、フタの裏側にしている。ビスも、ダボで埋めることも考えてる。やれば出来るのだが、ただ、完成を急ぐあまり、もう手をかけたくないという気持ちが勝ってしまう。良いものは、時間も手間もかかるもんだ、と肝に銘じよう。